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ANAマイルとアメプラで行くアジア周遊旅行6泊7日の旅 その2(大連市内の変化)

夏休みを利用して、ANAマイル・アメックスプラチナカードを駆使したアジア周遊旅行に行ってきました。今回の周遊旅行は本ブログの夏休みの海外旅行を検索、たった◯◯マイルでビジネスクラスに5回搭乗できるルートを発券で紹介したチケットを使った旅行になります。以前のブログでは、特典航空券の予約のみの紹介で、どういったホテルに宿泊するのかや、具体的な観光については一切触れていませんでした。

2019年9月に実際にアジア周遊旅行を行なってきたので、その様子を順番に紹介したいと思います。本記事は、最初の訪問都市である中国・大連での3泊の様子を市内観光を中心に紹介します。

中国・大連ってどんな都市?

中国というと、北京や上海といった都市を思い浮かべる人が多いと思います。そんな中、大連と言われても、「中国のどこにある都市なのか」「どんな都市なのか」パッと思い浮かばない人が多いと思います。

まず大連市は、遼寧省の都市の1つであり、位置関係はこのようになっています。

朝鮮半島のすぐ西側に位置しております。大連市から北に進むと、ハルビンや吉林省があります。また、北京や上海と比べると、日本にとても近い位置になります。

また、大連市のある半島の先の方には、日露戦争の激戦地の1つである「旅順」があります。このような歴史的背景や、大連市周辺は日本が統治していた時期があったことから、比較的日本語を話すことができる方も多くいます。またその流れから、日系企業の中国進出時の地域の候補の1つにもなっています。特に日本語を話すことができるスタッフを採用しやすいことから、コールセンターやサポートセンターを大連市に置く日系企業が増えています。

日本と大連市の関係では、福岡県北九州市が友好都市になっています。北九州市が大連市に「大連市環境モデル地区」の建設による持続可能な都市づくりに協力することを提案し、その実現が進められています。それにより中国全土で問題となっている大気汚染や水質汚濁の問題を大連市では克服しつつあります。2001年6月、大連市は中国の都市として初めて国連環境計画(UNEP)の「グローバル500」を受賞し、中国では環境先進都市として広く認知されるようになりました。そのような名誉ある賞の受賞に日本の一地域である北九州市が深く関わっている、ということで日本と大連の関係性はとても良いものとなっています。

今回、大連を訪れた背景

実は私、中国・大連市には7年前に出張で訪れたことがあります。この時が、自身の初海外であり、その滞在期間は3ヶ月でした。3ヶ月の滞在時には、大連市内のいろいろなエリアに訪れました。そして7年の時を経て、大連市に訪れることで、中国の変化を肌で感じることができると思い、旅行することにしました。

これが今回大連市を訪れた背景になります。

中国に行くときに準備すべきサービス

VPNサービス

中国のインターネットは、金盾(グレート・ファイアウォール)と呼ばれる大規模情報検閲システムが構築されています。これにより、GoogleやFacebook、Twitterなど日本では問題なく利用することができていたサービスに中国内のネットワークを通じてではアクセスできないようになっています。これらには、中国内の企業を海外サービスから守ることも目的にあるようです。

しかしながら、我々が旅行で中国に訪れる時に、GoogleやFacebook、Twitterなどにアクセスできないと色々不都合なことが起こり得ます。そんな時のために、中国に行く前に、中国内に対応したVPNサービスを契約しておくことをお勧めします。

自分の場合は、中国滞在中にもいくつか仕事をする必要があったことから、バックアップも考えて2つのVPNサービスを契約しておきました。今回自分が利用したVPNサービスは、

  • セカイVPN
  • Express VPN

の2つです。利用するタイミングによっては、片方の接続が遅くなってしまうこともあり、そんな時はもう一方のVPNサービスを使う、などしたので、インターネットへの接続できないと、クリティカルな問題が発生する場合は複数のVPNサービスを契約するようにしましょう。

百度地図

中国内で精度高く利用可能な地図アプリです。今回の旅行で知ったのですが、中国内でGoogleマップは使い物になりません。下記は、Googleマップをベースにしたアプリでの位置情報の移動ログを可視化したものです。見事に横に少しずれた位置を指していることが分かります。

中国内で地図アプリを使うには、百度地図が高い精度で利用できて便利です。

自分は今回は、最初はGoogleマップを使っていましたが、

  • GPSがずれる
  • 建物の位置が間違っている

などの理由で、中国に到着してから百度地図をインストールしました。

これから中国に行こうと思っている方は、GPSのズレや建物の位置の間違いなどのトラップにハマる前に、百度地図をインストール・利用することをオススメします。

DiDi

DiDiは中国版Uberです。Uberといえば、最近は日本でも名前をよく聞くようになりましたが、スマホアプリを活用したタクシー配車サービスとなります。中国内のタクシーでは、日本語も英語も通じないケースがよくあります。そのため、行き先を伝えるのにスマートフォンや旅行案内本などを使うケースもあると思いますが、スマホアプリを使ったタクシー配車アプリであれば、アプリ内で行き先を決めた後にタクシーが配車されるので、コミュニケーションが楽になります。

また、海外のタクシーはぼったくられる可能性がある、という心配もあると思います。DiDiであれば、タクシー代は配車を依頼するタイミングで確定し、アプリを通じて決済を行います。そのため、タクシー内で追加の料金を請求されることもないため、ぼったくりの心配も皆無です。

ただし、スマホアプリの配車アプリの場合は、利用するルートを指定することが難しいので、ルートが大事!という場合は別の手段を考える必要があります。

WeChat

WeChatは中国版のLineです。中国で現地のお店の予約を行ったり、現地に在住の方とコミュニケーションをとる必要がある場合は、WeChatのインストールと共に、アカウントの作成まで事前に行っておくと良いでしょう。

自分の場合は念の為、WeChatのインストール・アカウントの作成を行ってから出国しました。しかしながら、残念なことに現地でアカウントにログインしようとしたところ、セキュリティ上の問題が発生したようでWeChatを使うことはできませんでした。

7年前と今の比較

では、自身が中国・大連市に住んでいた7年前と現在を比較していきたいと思います。

地下鉄

まず地下鉄です。自身が大連市に住んでいた頃はまだ地下鉄は通っていない状況でした。ただ、会社のメンバーの話を聞く限りでは「もうすぐ地下鉄が運行される。来月あたりかも」みたいな話を聞いていました。しかし、自身が滞在していた3ヶ月の間に地下鉄が運行されることはありませんでした。それだけでなく、その後1年ほど業務上現地に住んでいる方とやりとりをする機会が何度もありましたが、地下鉄は未だできていない状況ということでした。

そんな頃から7年の時を経て、今回の訪問では「地下鉄が完成・運行されている」ことを知りました。現地に住む人の情報では、2017年に開通し、現在2年が経過した所という話です。また、現在は全部で4つの路線が運行されていますが、現在も3つの路線が計画・建設中となっており、さらに発展するようです。

大連周水子国際空港にも地下鉄が通っているため、空港から市内へのアクセスも簡単になりました。

電子城

中国の電気街は電子城と呼ばれています。大連市内にも、西安路という地域に電子城が存在します。

7年前の電子城は

のような街並みになっていました。中国っぽさが満載の景色ですが、これと同じ場所からの現在の電子城は

のようになっていました。建物の全面がガラス張りの綺麗な状態にリニューアルされ、大型テレビジョンも設置されました。また7年前に建設中であった奥のビルも完成し、キレイなビルになったようです。

和平広場

和平広場は、以前からも日本製の製品を売っているお店が多く入っていた商業施設の1つです。7年前に滞在していた時も何度か利用しました。そんな和平広場の7年前は、

のような街並みになっていましたが、こんな風景が7年の時を経て、

のようになっていました。

写真中央にある和平広場の左奥に大きなビルが新しく出来ていたり、右奥にある建設途中だったビルも無事に建設が完了し、キレイなビルになっています。

星海公園

星海公園は、総合リゾート地として開発された公園で、すぐ隣には星海広場と呼ばれる総面積110万㎢のアジア最大規模の面積を誇る広場もあります。星海公園周辺はリゾート地にあたり、皇族や政府関係者の別荘があったり、高級住宅街として発達しています。

そんな星海公園の7年前は、

のような景色が広がっていましたが、これが今は

のようになっています。海水浴客が減っているように見えますが、これは恐らく時期の違いがあるので、あまり気にしない方が良いでしょう。しかし、7年前には存在しなかった橋が建設されたようです。また、写真を撮ったタイミングや機材の違いによるものかもしれませんが、空も海もキレイになっている気がします。実際、7年前に訪れた時は、海で泳ぐのは乗り気にならないような雰囲気の水質だったような気がしますが、今回は時期さえよければ泳ぐことも出来そうな気がしました。

奥に新しく建設された橋は、星海湾大橋と呼ばれる橋です。この橋は、森林動物園と大連ハイテクゾーン付近を結ぶ橋となっています。大連市内から大連ハイテクゾーンに行こうとすると、朝や夕方の通勤ラッシュの時間を中心によく渋滞が発生していました。その渋滞を解消するためのバイパスを、街中に新しく作ることができず、その結果として作られたのがこの海の上を利用したバイパスとしての星海湾大橋になります。地図で見ると、

のような位置関係になります。大連市内側(地図の右側)の橋の入り口は、森林動物園であり、その手前は地下区間を通っているので、実質的な橋の入り口は橋のもっと手前になります。普通ならこんな区間に橋を通そうとは思わないでしょうが、さすが中国といったところです。

大連駅からの景色

大連市からの長距離列車の発着は大連駅が使われます。大連駅からは、瀋陽から大連を結ぶ全長403kmの瀋大線、ハルビンと大連を結ぶ全長946kmの哈大線・哈大旅客専用線などが通っています。旅客専用線は、日本でいう新幹線に当たるもので、最高速度350km/hの速度を出して走ります。

そんな大連駅の7年前の景色は、

となっていましたが、これが今は

のようになりました。

大きな変化は見受けられなかったですが、

  • 林立するビル群の右から2番目奥側のビルが新しく建設された
  • 駐車している車の向きが90度変わっている

の2点の変化に気づくことができました。

人民広場

人民広場は中国内のいくつかの都市に同名の広場が存在します。大連の人民広場は7年前は、

となっていましたが、これが今は

のようになりました。

7年前に建設途中だった高層ビルの2つは完成され、さらにもう1つの高層ビルが作られたようです。逆に、7年前には画面中央すぐ右側にあった白色の建物が、現在は跡形もなくなってしまったようです。逆にガラス張りの横に広い建物が新しくできたこともこの写真から伺い知ることができました。

まとめ

このように、中国・大連の7年間の変化を今回の旅行でわかる範囲でまとめてみました。中国は今もなお大きな発展を続ける国であることを実感することができた旅行となりました。