陸マイラーであれば、多数のクレジットカードを作成している人も多いと思います。クレジットカード作成時に気になるのは「審査落ちしないか」かと思います。そこで、今回の記事ではCICという信用情報機関が出している信用情報を取り寄せてみました。情報開示には手数料が必要ですが、1,000円と比較的低額なので不安な方は、クレジットカードの大型案件にエントリーする前に一度確認して見るといいかもしれません。

CICと開示制度について

CICとは、公式ホームページによると

株式会社シー・アイ・シーは、クレジット会社の共同出資により、昭和59年に設立された、主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関です。また、CICは、割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定を受けた唯一の指定信用情報機関です。

と説明されています。「消費者」「クレジットカード会社」「CIC」の3者間の役割関係について、公式ホームページに分かりやすい図がありました。

CICの役割概念図
http://www.cic.co.jp/cic/part.html

今回はこの図における一番上の矢印 開示制度 を利用してみました。開示制度は、インターネット上で利用することが可能で、多少手間取ってしまっても1時間もあれば完了します。自分の場合は、いくつか手間取ってしまいましたが、1時間もかからずに終わりました。

見ることができる信用情報について

CICの公式ホームページにあるhttp://www.cic.co.jp/mydata/report/index.htmlに分かりやすく書かれています。

CICが管理している信用情報は、直近数年分の「契約情報」「支払情報」といった客観的に評価できる事実情報のみとなっています。企業の信用情報だと帝国データバンクのように「評点」であったり、「信用格付け」といった項目があるのですが、CICの管理する信用情報にはそのようなものは存在しません。なので、取り寄せて見ても、面白みのある情報が得られることはほとんどありません。

信用情報開示の前準備

信用情報を開示する際にはいくつかの準備が必要です。必要なものは、

  • メインに使っている電話(クレジットカード作成時に登録しているもの)
  • クレジットカード
  • 運転免許証(持っている場合)
  • パソコン(またはスマートフォン)
  • メモ用紙とペン

でした。

クレジットカードの注意

利用可能なクレジットカードはいくつか制限があり、

  • 株式会社イオン銀行
  • 株式会社エポスカード
  • 株式会社オリエントコーポレーション
  • 株式会社クレディセゾン
  • 三井住友トラストクラブ株式会社
  • 株式会社ジェーシービー
  • 株式会社ジャックス
  • 株式会社セディナ
  • トヨタファイナンス株式会社
  • 三井住友カード株式会社
  • 三菱UFJニコス株式会社
  • ユーシーカード株式会社
  • ライフカード株式会社

が発行元になっているカードである必要があります。例えば、ビックカメラSuicaカードのJCBブランドの元を持っていても、これは発行元は「株式会社ジェーシービー」ではなく、「株式会社ビューカード」が発行元なので利用できないようです。

陸マイラーの方であれば確実に持っている「ソラチカカード」は発行元が「株式会社ジェーシービー」なので利用可能です。自分もソラチカカードを利用しました。

開示に用いるパソコン(スマートフォン)の注意

パソコンを使って開示する場合は、OSがWindowsにしか対応していないため、注意が必要です。対応OSは、Windows7, Windows8, Windows8.1、Windows10の4OSで、ブラウザはInternet Explorer8, 9, 10, 11, Microsoft Edgeのみとなっており、FirefoxやChromeといったブラウザには対応していません。自分は、プライベートではMacマシンしか使わないので、少し焦ってしまいました。せめてMac OSのSafariかChromeに対応してほしいな、と思います。

スマートフォンをお使いの場合は、iPhone(iOS 7.0.6以降)またはAndroid(4.1以降)が対応端末なので、ほぼ大丈夫だと思います。iPhoneでできるならiPadでもできるだろう、と思ってやってみましたが、iPadではダメです。厳格に対応端末に従う必要があります。

情報開示できる時間帯の注意

サービス自体は自動音声とインターネットの併用で完結でき、CICのオペレーターと直接話すことはありません。しかしながら、サービス時間が決まっており、朝8:00から21:45となっています。時間は決まっているものの、曜日の制限もなく、年末年始でも利用可能なので、夜の時間帯以外であれば問題ありません。

情報開示の手順

手順自体に難しいことはなく、

に書かれている通りに進めていけば開示することができます。とはいえ、実際に開示する中でいくつか注意すべき点もあったのでまとめてみます。

利用前の確認

利用環境に問題がないか確認します。とはいえ、スマートフォンの場合は「システムの相性によってご利用いただけない場合があります」と書かれており、確認しきれない仕組みになっています。

そのため、パソコンかスマートフォンかに関わらず、まず初めに上記のページの下部にある「パソコンでの開示手順へ」(「スマートフォンでの開示手順へ」)を押して次に進み、ステップ1, 2を飛ばして、ステップ3の「ご利用前の最終確認」を押してみます。すると、最終確認のウィンドウが表示されますので、PCの場合は全てにチェックを行い「パソコンで開示を行う」、スマートフォンの場合はそのまま「スマートフォンで開示を行う」を押してみてください。

対応デバイスでない場合は下記のエラーメッセージが表示されるので、デバイスやブラウザを変更して試してみてください。代替となるデバイス(ブラウザ)が存在しない場合は、開示できないので、諦めるか郵送での開示を選択してください。

デバイスエラーの画面

対応端末の場合は、エラー画面にはならずに次の画面に進むことができます。このように、デバイスが対応しているかだけ先に確認してから受付番号を取得するのがおすすめです。

ここまで問題ないことが確認できたら、まだ受付番号を取得していないので、一度受付番号を取得できるページまで戻って受付番号を取得します。

受付番号の取得

受付番号は「0570-021-717」に電話を行い、ガイダンスに従って操作することで取得できます。聞かれた内容は、利用するクレジットカードの利用期限「月・年」だけです。ただし、ここで発信した時の電話番号を元に信用情報を探しているようなので、普段クレジットカード会社に届けている電話番号で荷電する必要があることに注意してください。

通話料金は、22.5秒ごとに10円必要です。また通話時間は2分30秒程度なので、70円くらいの通話料金になります。
ここで受付番号がアナウンスされるので、メモを取っておきましょう。

Webページから必要情報を入力する

受付番号を取得したら、Webページから各種必要な情報を入力します。入力する内容は、

  • 「初回開示」か「再開示」かを選択
  • 受付番号
  • 受付番号を取得する際に使った電話番号
  • 名前(姓名を漢字+カナで)
  • 生年月日
  • 郵便番号、住所
  • 運転免許証番号
  • その他の電話番号
  • クレジットカード番号、セキュリティコード

です。「初回開示」か「再開示」かですが、最初の開示から3日以内に同じ情報を取得する場合は「再開示」になり、その際は手数料は取られないようです。

スマートフォンで入力しましたが、入力項目が分割されすぎていて、入力しにくかったです。

確認画面へ

必要情報の入力が終わったら、確認画面に進みます。ここで注意点があり、この確認画面内にPDFのパスワードが書かれています。自分はそのことに気づかずに次に進んでしまったため、取得したPDFファイルを開く時にパスワードが分からずに開けませんでした。自分と同じ間違いをしないようにパスワードをしっかりメモしてください(と言っても実は、パスワードは「受付番号+クレジットカードの有効期限(月・年)」だったのですが)。

信用情報をダウンロード

入力内容の確認とパスワードを確認したら、次へ進んで信用情報をダウンロードします。完了画面を開いてから15秒ほどでダウンロードが開始されます。

信用情報を確認

自分の場合は、ダウンロード時はスマートフォンを使っていましたが、やっぱり大画面でみれるパソコンの方がいいので、PDFをパソコンに送信して、パソコンで見ました。

信用情報をみた感想

そんなに面白い情報は得られませんでしたが、

  • キャッシングの残高が30,000円ほど残っていた
  • 平成26年12月に入金遅延(?)があった

ということが分かりました。1つ目は夏に海外旅行に行った時に現地のお金を引き出すために使ったキャッシングの残りだと思いますが、平成26年12月の入金遅延についてはすでに忘れてしまいました(多分あったんだと思う)。

まとめ

最後に信用情報開示の際に気をつけるべきことを再掲すると、

  • 対応デバイスであるかどうか
  • PDFの閲覧パスワードをちゃんとメモしておく

の2点です。

クレジットカードをよく使うような方や多数のクレジットカードを申し込む陸マイラーの方々は、2〜3年に1回くらいはCICの信用情報開示を使って、信用情報に傷がついていないか確認しておくのもいいかと思います。