先日、ふるさと納税のギフト券を利用して「星のや富士」に宿泊してきましたので、その滞在について紹介したいと思います。

星のや富士の基本情報

星のや富士は、山梨県の富士山の近く、河口湖にある星のやブランドのホテルです。東京からであれば、中央道を使って車で2時間〜2時間30分ほどで到着します。車がない場合であっても、河口湖まで直行する高速バスは多数あるため、河口湖まで高速バスで行き、そこから先はタクシーでアクセス可能です。滞在中に、どこかに出かける可能性がある場合は、できるだけ車を準備していくのが良いかと思います。

最近では「グランピング施設」が各地に点在していますが、実はこの星のや富士が2015年10月30日に開業した日本初のグランピングリゾート施設です。

立地柄、河口湖を挟んで富士山を見ることができるホテルとなっています。また、星のやブランドということもあり、宿泊費は非常に高額で、今回の滞在でも2泊で約18万円(食事なし)となりました。予約時の注意としては、基本的には2泊以上での宿泊を前提としており、1泊での予約は30日以内の予約のみ受け付けている点です。

今回の宿泊では、18万円すべてをキャッシュで支払うのではなく、一部を山梨県富士河口湖町にふるさと納税したときのギフト券を充当させていただきました。

チェックイン

今回所用により到着が遅い時間になってしまったため、レセプションでの手続きはスキップとなりました。通常の時間に到着した場合は、下の写真のようなレセプションで受付を行います。受付時に、壁にディスプレーされたリュックサックの中から1つ選び、滞在中に利用することができます。

客室付近までの道のりは、星のや富士の私有地であることと、狭くて急な坂があること、客室付近に十分な数の駐車場がないこと、レセプションから少し距離があることから、レセプションから星のや富士のジープカーに乗車して送迎してもらいます。途中、急なU字カーブでは何度か切り返しを行いながら客室に向かっていきます。

部屋の様子

今回宿泊した部屋はT Cabinという部屋で、星のや富士の中で最もベーシックなツインルームとなります。主な室内設備は、

  • バスタブ
  • トイレ(洗浄機能付き)
  • 洗面台
  • ベッド2台
  • Bluetoothプレイヤー(スピーカー)
  • 電気ケトル
  • ミニバー
  • 金庫
  • 長靴
  • WiFi

となっており、基本的なホテルの客室と同じ設備を備えています。

また、分かりやすい写真を撮影し忘れたため、公式サイトからの引用写真になりますが、テラスリビングもついており、客室からテラスに出ることができ、テラスから外の景色を眺めることもできます。このテラスリビングの空間がとても居心地がよく、客室での滞在中は多くの時間をここで過ごしていました。

晴れていたこともあり、部屋からの景色も、抜群によくリビングテラスからはこのようにきれいに河口湖を挟んで富士山を見ることができました。

また、客室の形が縦長で、入り口からテラスまで一直線ということもあり、入り口に入ったときから富士山がお出迎えというテンションがあがる絶景となりました。

星のや富士での滞在

星のや富士では、いろいろなアクティビティが開催されており、有料で予約が必要なものから、無料でその場で参加できるものまで様々あります。

今回の滞在では、

  • 森の空中ストレッチ
  • 森のひととき
  • 焚き火BAR
  • 森の演奏会
  • 薫る森の蒸留

のアクティビティに参加させていただきました。

これらのアクティビティの多くは、焚き火ラウンジのある「ライブラリーカフェ」周辺や「クラウドテラス」で行われます。焚き火は朝の時間から夜の時間まで火が灯されており、温まることもできますし、また時間帯によっては提供されているマシュマロを火で炙って食べることもできます。

空中ストレッチは次の写真のような場所で、吊るされた布を使ってストレッチを行います。

星のや富士の不思議

星のや富士の2泊3日の滞在でいくつか疑問に思ったことがあったので、スタッフの方にいろいろと質問してみました。

送迎に使われる車のナンバーについて

送迎に使われる車は、既に紹介したジープとバンの2種類存在し、それぞれ複数台所有しているようでした。そして実はこの車、ナンバーを揃えているらしいです。

使われているナンバーはジープは「50-50」、バンは「10-30」ということです。それぞれの意図についてもお伺いしたところ、ジープの「50-50」は「GO-GO」の語呂遊びだとか。またバンの「10-30」は星のや富士の開業日「10月30日」にちなんでつけられたナンバーのようです。

エアコンなしでも部屋が暖かい

今回チェックインが遅い時間になってしまい、外が上着を着ていても寒いくらいの気温でした。そんな中、チェックインのためにスタッフの方と一緒に部屋に入りましたが、そのとき既に部屋が非常に暖かかったのを覚えています。このときは「スタッフの方が事前にエアコンをつけていてくれた」と思い込んでいました。しかしながら、後になってよく見てみると、エアコンは付けられておらず、翌日も夜は自然と暖かくなっていました。

この点についてもスタッフの方に聞いてみたところ、全室床暖房が完備されており、床暖房が自動的にオンになっているから、とのことでした。この床暖房、客室の中だけでなく、洗面所やトイレ部分も設置されているようで、部屋全体がこの床暖房で温められていました。

さすがに深夜の時間は床暖房がオフになっているからか、朝起きた時は寒くてエアコンをオンにしましたが、エアコンを使っていたのは早朝の時間帯くらいでした。

客室のインターホンの位置

普段のホテル滞在では気にすることはないのですが、今回の滞在では「この部屋のインターホンはどこにあるのか?」が気になりました。というのも、部屋のエントランスの分かりやすい場所にはインターホンがなく、5分ほど探してみたのですが見つけられませんでした。

こちらも、スタッフの方に聞いてみたところ、部屋番号が書かれたプレートの真裏にインターホンを隠して配置しているようでした。インターホンを押す必要があるのは、ホテルのスタッフの方のみですので、宿泊者に分かりやすい場所に配置する必要はなく、そういった宿泊者にとって必要のないものは極力見えないようにする、という考えを細かなところからですが感じとりました。

まとめ

今回は初めての星のや宿泊を行いました。星のや富士での滞在は、

  • 河口湖を挟んだ富士山の絶景
  • 都会から離れた自然を満喫できる森の中での滞在
  • 細かな部分まで配慮された居心地の良い空間

が重なり合ってとてもよい滞在となりました。