就職をきっかけにしてクレジットカードを初めて持つ、という方はたくさんいると思います。そのような時にまず考えるのは「どのクレジットカードを持つのが良いか」です。

この記事では、そんな新社会人が新しくクレジットカードを作る時に「どういった基準でクレジットカードを選ぶべきか」について考えてみたいと思います。そして、本ブログが新社会人にオススメするクレジットカードを紹介したいと思います。

クレジットカード選びの判断基準

年会費で選ぶ

クレジットカードの年会費は、(実質)無料のクレジットカードも存在すれば、10万円を超えるクレジットカードも存在します。また、クレジットカードの年会費は、1年分を前払いで一括支払いする必要があります。新社会人という属性を考えると、年会費はクレジットカードを選ぶ上で重要な要素となってきます。

例えば、ビックカメラSuicaカードであれば、建前上の年会費は500円になっています。しかし、この年会費は初年度は無料となっており、さらに前年に1回以上このクレジットカードを利用していれば無料になります。自身も2010年以降このクレジットカードを9年間保有していましたが、一度も年会費を支払ったことはありません。

お金の少ない新社会人は、数千円であっても節約したいという考えを持つ人も多いと思うので、最初に持つクレジットカードは年会費を重視 して選びましょう。

得られるポイントで選ぶ

クレジットカードを使うのモチベーションの1つとしてポイントシステムがあります。ただし、クレジットカード利用におけるポイントは貯まりにくい、ということを1つ念頭に置いておく必要があります。とはいえ、貯めれるものは貯めておくべきです。得られるポイントで選ぶときは、

  • 1年くらいでいくらくらいのポイントを貯めることができそうか
  • 1年で貯められるポイントで何と引き換えることができるのか
  • ポイントの有効期限

の3点を意識するべきです。つまり、約1年かけて貯めたポイントが何に化けるのか ということです(1年に拘る必要はないですが、1年以内には何らかのリターンがあるのが好ましいです)。

たくさんあるポイントの中には、

  • 貯めることは簡単だが有効に使うことが難しいポイント
  • 貯めることは難しいが有効に使いやすいポイント
  • 貯めることも有効に使うことも簡単だが有効期限が短いポイント

などが存在します。せっかくポイント還元率が高いクレジットカードを使っているのに、有効に使うことができなければ台無しです。基本的に、各カード会社のキャンペーンなどではポイント還元率の高さなどのメリットをたくさん伝えてきますが、還元されたポイントがどう使えるのかにも注意を払いましょう。

カードの特典で選ぶ

ハイステータス系のクレジットカードの場合は、クレジットカードの特典も多々存在します。アメリカンエクスプレス・カードやダイナース・クラブカードはその一例です。もちろん、ハイステータス系のクレジットカードの場合、年会費自体も高額ですが、それだけでなく付帯する特典を活用する時にも多くの必要が必要になります。そのため、新社会人の方がこういった特典狙いでハイステータスカードを持つことはオススメできません。

一方で、非ハイステータス系のクレジットカードであっても、付帯する特典が秀逸なものも存在します。例えば、エポスカードの場合は、カラオケが30%引きになることもあります。ハワイによく行く人であれば、楽天カードを保有し**「ワイキキ T ギャラリア ハワイ by DFS内」にある楽天カードラウンジ**を利用することもできます。他にも、様々な特典があるので、気になるクレジットカードを探してみるといいですね。

カードのステータスで選ぶ

クレジットカードのステータス性で選ぶことも1つの選択肢として考えるのも良いと思います。とはいえ、一般的にステータスカードと言われているクレジットカードは、年会費で少なくとも30,000円以上は必要になり、新社会人に取っては大きな出費になります。

新社会人の方がカードのステータス性で選びたい場合は、いきなりそのようなステータスカードに走るのではなく、出来るだけ早いタイミングでステータス・カードを手に入れれるように、クレジットカード・ヒストリーを磨くことを考える のがオススメです。

具体的には、最終的な当面のゴールを

  • JCBプラチナカード
  • JCB THE CLASS
  • エポスプラチナカード
  • 三井住友VISAプラチナカード
  • オリコカード THE PLATINUM
  • 三井住友トラストVISAプラチナカード
  • アメックスプラチナカード

あたりのどれかに設定し、現時点ではそれらの下位カードに当たるクレジットカードを利用するのがオススメです。下位カードであれば、年会費が低く抑えられているため新社会人でも利用しやすい上に、上位カードを取得するのに必要なインビテーション送付の判断基準になるクレジットカード・ヒストリーを高めることにも貢献できます。これらのステータス・カードの中には、インビテーションなしで直接申し込むことができるカードも存在します。しかしながら、ステータスカードは社会的ステータスの低い新社会人が直接申し込んだとしても、審査が否決されてしまうことがほとんどです。

将来的に、ステータスカードを手に入れるために、同系列のクレジットカードで今の時点で審査通過可能なクレジットカードを選択する のが良いと思います。具体的には、

ステータスカード 入門系カード
JCBプラチナカード JCB一般カード
JCB THE CLASS JCB一般カード
エポスプラチナカード エポスカード
三井住友VISAプラチナカード 三井住友VISAクラシックカード
オリコカード THE PLATINUM オリコカード THE POINT
三井住友トラストVISAプラチナカード 三井住友トラストVISAカード
アメックスプラチナカード アメックスグリーンカード

のような対応になっています。手に入れたいステータスカードをイメージして、それに対応する入門系カードを選びましょう。

新社会人のクレジットカード利用の注意点

クレジットカードを新しく利用し始める人にとっては、何に注意してクレジットカードを使ったらいいのか分からない方も多いと思います。

まず最初に裏面の署名(サイン)を

クレジットカードが手元に届いたら、必ず裏面に署名を行う必要があります。署名し忘れた場合、紛失や盗難が発生したときに不正利用のリスクが高くなったり、最悪の場合保証が受けられないケースもあります。

実質的に、クレジットカードを利用するときにサインをすることが度々発生し、そのサインの一致を照合しているケースはほとんどありません。それでも、最悪の場合に保証が受けられないリスクを考えると、クレジットカードを受け取った一番最初に署名をすることを忘れないようにしましょう。

暗証番号・パスワードは厳重に

4桁の暗証番号(PINコード)や、インターネット上のカード管理ページにログインするためのパスワードは、他人に推測されやすいパスワード・他で利用しているパスワードの使い回しなどは行わないようにしましょう。また、暗証番号・パスワードをメモに残すことも辞めましょう。さらに、生年月日や電話番号、連番などはリスクが高いので使わないようにしましょう。

リボ払いの設定を確認

クレジットカードによっては、デフォルトの支払い方法がリボ払いに設定されていることがあります。リボ払いは、月々の支払い金額が一定に近い金額になる一方で、そこからはみ出た分については高い金利の借金をする形になります。

自身も、とあるカードを一時的にリボ払いの設定にしたことを忘れたまま半年以上クレジットカードを利用してしまった結果、10万円ほどの利息を支払っていました。このような事態に陥らないように、念入りにチェックしましょう。

カード明細の確認は定期的に

毎月、利用した分の情報がクレジットカードの明細として届きます。届いた明細は常にチェックして、「使っていないはずの明細が乗っていないか」を確認しましょう。きちんとクレジットカードを管理していたとしても、スキミングであったり、利用しているsサービスからの情報漏洩などにより、不正利用が発生することもあります。

一定期間内であれば、不正利用に対する請求はクレジットカード会社により保証が受けられます。しかし、保証を受けるためには、クレジットカードの不正利用に自身で早急に気づく必要があります。不正利用に気づくためには、明細の確認が不可欠です。

使いすぎに注意

現金を使っている時と比較すると、クレジットカードを使い始めると、浪費がちになってしまいます。現金を使っている場合は、財布の中に入っている金額が購入できる金額の状元となります。一方でクレジットカードを使うと、カード会社が設定している「利用上限金額」が上限になります。この金額は、少し高めに設定されています。

クレジットカードを利用すると、実際にお金が財布から出ていっていないため、「お金を使っている感じ」が得られず使いすぎてしまいます。

この辺りは、利便性とのトレードオフになりますが、新社会人になり毎月一定金額以上の給与が入ってくるようになると、ついつい使いすぎてしまいます。特にクレジットカードの使い始めは、「本当に必要な出費なのか」注意して判断するようにしましょう。

新社会人にオススメするクレジットカード

楽天カード

日本人なら誰もが知っている楽天ブランドのクレジットカードです。楽天市場や楽天トラベル、など楽天経済圏での利用でザクザク楽天スーパーポイントを貯めることができます。年会費も、スタンダードカードであれば、永年無料となるので、お金の少ない新社会人にとっても安心です。

新社会人が楽天カードを使うなら、日々の買い物も出来るだけ楽天経済圏を使い、たくさんの楽天スーパーポイントを貯め、そのポイントを再び楽天経済圏の決済時に使う形で日々の支出を抑えることが可能です。貯まる楽天スーパーポイントは、ご利用金額に応じた利率で貯まります。年会費がかかるクレジットカードの場合、その年会費分の元をとる、という考え方が出てしまいますが、楽天カードのスタンダードカードであれば年会費が無料なのでそのことを考える必要はありません。

さらに、新規で入会された方には、もれなく「楽天スーパーポイント」が貯まるので、新社会人は申し込んでおくべきクレジットカードの1つと言えます。

パンダバナー

ビックカメラSuicaカード

ビックカメラでの買い物時に10%のビックポイントがもらえるクレジットカードです。家電量販店の場合、一度に購入する金額が高額になることもあります。そんな時に10%のポイントが貯まるのは魅力的です。例えば、パソコンを新調したい、となった時少なくとも10万円程度の出費が必要になります。10万円の出費に対して1万円分のポイントが貯まることになります。また、新社会人になって数ヶ月はお金を貯めて、その後一人暮らしを考えている人も多いと思います。一人暮らしを始めるには様々な家具・家電を揃える必要があり、10万円単位の出費になります。そんな時のためにも、ビックカメラSuicaカードを持っておいて損はありません。

さらに、ビックカメラSuicaカードであれば、その名前の通り、Suicaカードとしても使え、クレジットカードからのオートチャージにも対応しています。社会人になると、営業の外回りなどで電車に乗る機会が増える人も多いと思います。そんな時に、Suicaにオートチャージされていれば、Suica内の残高を気にする必要が無くなります。

ビックカメラSuicaカードのお申し込みはこちらから

アメックスグリーンカード

最終的にステータスカードを狙っている人であれば、年会費は12,000円(税抜き)と少し高額ですがアメックス・グリーンカードをお勧めします。このクレジットカードを使いながら、アメックスに対して「ちゃんと使ったお金を支払える人であること」「たくさんアメックスを使う人であること」をアピールし続けることで、プラチナカードへの道が近づいてきます。また、それだけでなく、アメックスは付帯サービスも充実しています。一番下のランクに位置するグリーンカードであっても、空港ラウンジが利用可能であったり、各種保険が充実していたりします。

ポイントについても、100円につき1ポイントが貯まり、このポイントは様々なグッズに交換することができたり、マイルをはじめとする様々なポイントへの交換、支払いへの充当(1ポイント=1円)にも利用することができます。

さらに、アメックスグリーンカードの良い点はそのカードの券面のかっこよさです。ゴールドカードや、メタル化されたアメックスカードも当然カッコいいカードフェイスですが、よく知らない人がパッと見ただけでは他のクレジットカードとの違いが分かりにくいです。しかし、アメックスグリーンカードはパッと見ただけで「何か普通のクレジットカードと違う」という印象を与えることができると思います。

また、アメックスの場合券面に「Member Since(会員資格取得年)」が記載されます。これは、自身がいつからアメックスカードを利用しているか?を表します。そして、このMember Sinceはカード種別を変更しても解約しない限りはずっと引き継がれます。つまり、この値がアメックス会員歴の長さを表しています。この会員資格取得年によって何かが異なるわけではありませんが、アメックスをずっと使い続けている、ということを実感するには良い仕組みと言えます。

一方で、アメックスグリーンカードのカードブランドである「アメリカンエクスプレス」は世界的に見ても比較的利用できるお店が少ない決済ブランドと言えます。そのため、保有するクレジットカードをアメックスのみにする、というのはお勧めできません。アメックスグリーンカードをメイン利用する場合であっても、楽天カードやビックカメラSuicaカードなどの年会費(実質)無料カードでVISAやMastercardを持つようにしておくのがお勧めです。国内であれば、アメックスとJCBが提携しており、比較的多くのお店で利用可能ですが、海外では国によってはほとんど使えないケースも出てきます。

アメックスカードをご希望の場合は、既存のカードホルダーの方からの紹介で入会すると、通常より多くの入会ポイントを得られます。私もアメックスカードホルダー(プラチナカード)なので、ご紹介することが可能です。アメックスカード(グリーンカード、ゴールドカード、プラチナカード、その他提携カード含む)の紹介を希望の場合は、当ブログのお問い合わせフォームからお問い合わせください。