この春昇給・昇格した方、おめでとうございます。昇給・昇格に伴い、支出が増えることもあると思います。例えば、チームメンバーでの歓迎会や送別会などで飲み会の費用を一時的に立替えて、後日経費精算するようなケースです。カバーするチームメンバーの人数や頻度などによっては比較的高額な立替えになることもあります。そのような時に、クレジットカードを使ってスマートに立替えれるといいな、と思っている人も多いのではないでしょうか。また、そこで使うクレジットカードについては、他のチームメンバーの方もチラッと見ているケースも多いです。そんな時に、キャラクターが印刷されているクレジットカードではなく、「普通の人が持っていなさそうなすごそうなクレジットカード」を出すと、周りの人が自身を見る目が変わってくることでしょう。
本記事ではそんな、この春昇給・昇格した方にお勧めするクレジットカードをいくつか紹介したいと思います。
クレジットカードのカードランク
クレジットカードのカードランクは、大きく分けると4つあります。一番スタンダードなカードランクから順に、「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」となっています。一部のクレジットカードにおいては、カードの名称と実際のカードランクが異なるもの(ラグジュアリーカードなど)であったり、上位カードが存在しないもの、実質的なカードランクが券面の名称より1つずつ上でブラックカード以上のカードが存在するもの、などもあります。
とはいえ、一般的なカードランクとして以下を覚えておきましょう。
一般カード
一般カードは、クレジットカードを作成するときの最もスタンダードなランクのクレジットカードです。年会費は無料のものから5,000円以下のものが多くを占めます。通常のクレジットカードとしての決済機能に、関連するサービスのポイント機能が追加されたもの、という位置付けになります。このランクのクレジットカードの場合、決済機能・ポイント機能以外の付帯サービスや保険系サービスに期待することはできません。
ゴールドカード
ゴールドカードは、ワンランク上のクレジットカードを利用したい、と思った時に最初にたどり着くカードと言えます。年会費は3,000円程度から10,000円程度のものが多くを占めます。ゴールドカードになってくると、通常のクレジットカードとしての決済機能の他に、関連するサービスのポイント付与率が一般カードより優遇されていたり、発行会社・提携会社のサービスに関連する付帯サービスがついてくるものも出てきます。また、一部の国内線空港に設置されているクレジットカード・ラウンジを利用できる権利が付与されるのもこのゴールドカード以上 となります。
プラチナカード
プラチナカードになると、保有したい、と思ってもなかなか手を出せる人がいないクレジットカードと言えます。年会費は一気に上がって、30,000円程度から80,000円程度となります。プラチナカードになると、決済機能やポイント機能も重要ですが、それよりもその他の付帯サービスが充実します。また、旅行の手配や飲食店の予約などを対応してくれる「コンシェルジェ・サービス」 もプラチナカード以上で設定しているケースが多いです。
利用するクレジットカードによっては、プラチナカード以上の設定がないものも多数存在します。
ブラックカード
ブラックカードは保有している人はほとんどいません。自分自身も未だ見たことがないと思います。年会費はさらに上がって200,000円を超えると思っておくべきです。ブラックカードの場合、プラチナカード以上に付帯サービスがよくなります。一方で、ポイント機能については、プラチナカードとほとんど遜色ないと言えます。
ほとんどのクレジットカードがブラックカードを設定しておらず、また入手するための敷居も高いので、保有している人もほとんどいません。
各カードランクに対応するクレジットカード例
各カードランクに対応するクレジットカードは、概ね上記のようになっています。この分類には自分の主観も多少混じっていますし、分類するときにかなり悩んだものも存在します。例えば、アメリカンエクスプレスの4種類のカードは、それぞれ1ランクずつ上にあげても良いかな、と思いました。実際、上記では一般カードに分類したアメックスグリーンカードであっても国内線のクレジットカードラウンジを利用することができ、これはゴールドカードの特徴と言うことができます。またスペースの都合上、この図に入れることができなかったクレジットカードが多数存在します。
以下で、ハイステータスカードとも言えるブラックカード、プラチナカードについて紹介します。
ブラックカード
ここではブラックカードには、
- アメックス・センチュリオンカード
- ラグジュアリーカード・ゴールド
- JCB THE CLASS
を分類しました。
アメックス・センチュリオンカードは、日本で発行することができるクレジットカードの中で最高峰のクレジットカードと言われており、単純に年会費だけで35万円(税抜き)と入会金50万円(税抜き)が必要になります。ラグジュアリーカード・ゴールドは、名前は「ゴールドカード」ですが、その実態はブラックカード級と考えられます。カードの券面は24金 でできており、その他のゴールドカードとは全く違うことが分かります。JCB THE CLASSは、JCBカードの最高峰です。年会費自体は50,000円(税抜き)とプラチナカードレベルですが、コンシェルジェの質やその他の付帯サービスを考えるとブラックカードに分類しています。
これらのクレジットカードはどれもカード発行会社からのインビテーション(招待状)をもらってから初めて作成することができるクレジットカードです。いくら欲しい、と思っても自由に作成することはできません。
プラチナカード
ここではプラチナカードには、
- アメックス・プラチナカード
- 三井住友VISAプラチナカード
- ラグジュアリーカード・ブラック
- ダイナースクラブ・プレミアムカード
- JCBプラチナ
- ヒルトンHオナーズVISAプラチナカード
- 楽天ブラックカード
- エポスカード・プラチナ
を分類しました。
楽天ブラックカードは、名前こそは「ブラックカード」となっていますが、正直のところその他のブラックカードと同等とは思えず、どちらかというとここでプラチナカードに分類したものと近しいステータスのクレジットカードと言えます。実際、楽天ブラックカードの券面には「PLATINUM」と記載されており、楽天自身もプラチナカードと認識しているようです。
また、年会費を考えるとこれらのプラチナカードの中にも序列が存在します。
以前は、カード発行会社からのインビテーション(招待状)がないと作ることができないものも多かったです。これは言い換えれば、そのカードを保有している人が圧倒的に少ないことを意味しています。しかし、最近はゴールドカード会員が増えすぎた事によるカード会社間での競争が激化した影響でインビテーションなしで申し込むことができるクレジットカードが増えました。インビテーションなしで申し込むことができるとは言え、相変わらず高い年会費と厳しい審査が存在するので、高いハードル が存在します。
お勧めのクレジットカード
年収600万円前後の場合
年収600万円クラスになってくると、ゴールドカードの中の上位ランクのクレジットカードであったり、プラチナカードの中の下位ランクのクレジットカードを狙うようにすると良いでしょう。
ゴールドカードの中の上位ランクのクレジットカードとしては、
- アメックス・ゴールドカード
- ダイナースクラブカード
- ラグジュアリーカード・チタン
- SPGアメックスカード
あたりが該当し、プラチナカードの中の下位ランクのクレジットカードとしては、
- エポスカード・プラチナ
- オリコカード・プラチナ
などが該当します。これらのクレジットカードはどれも、招待日和やそれに準じる付帯特典が付いています。これは、2名以上で特定のレストランを予約すると、1名分が無料になる特典 です。対象となるレストランは比較的高めのお店に設定されていることが多いですが、2名で行けば半額になるのでそのハードルも下がります。
この中でも特に「ラグジュアリーカード・チタン」は、プラスチック製カードではなく、チタン製クレジットカード となっています。クレジットカードを持った時に金属の感触と金属の重みを感じることができ、他の人にも堂々と見せることができます。
年収800万円前後の場合
年収800万円クラスになってくると、ゴールドカードだけでは物足りなくなり、プラチナカードが欲しくなってきます。このレベルだと、プラチナカードであっても審査には難なく通過することができるでしょう(別途年齢制限を設けているケースや、過去に支払い事故を起こしているケースを除く)。
プラチナカードであれば、どれも高いステータスを持っていますが、インビテーションなしで取得できることや、カード券面のデザイン性、その他付帯特典などを勘案すると、
- アメックス・プラチナカード
- ラグジュアリーカード・ブラック
- JCBプラチナ
あたりが推奨です。このレベルのクレジットカードであれば、コンシェルジェデスクが利用可能 なので、得意先との接待や社内のチームメンバーとの飲み会などのお店探し、旅行の予約についてはコンシェルジェに任せることが可能になります。他にも、高級ホテルの上級会員資格が付帯していたり、高級ホテルを利用するときに追加のサービスを受けられる ようなクレジットカードも存在します。
この中では「アメックス・プラチナカード」「ラグジュアリーカード・ブラック」がお勧めです。アメックス・プラチナカードは、昨年末から券面デザインの変更とチタン製カードが導入されました。券面デザインは、クレジットカード番号を裏面に配置することで他との違いが際立っています。またラグジュアリーカード・ブラックも金属製クレジットカードになっている上に券面には「BLACK CARD」と記載されています。実際のカードランクはプラチナカードレベルではあるものの、券面に書かれた「BLACK CARD」の威力は半端ありません。
まとめ
今回は、この春に昇給・昇格・昇進した人に向けて、次に作るべきクレジットカードについて考えてみました。昇給・昇格・昇進によって、使えるお金に余裕が出てきます。また同時に、他の人の前で財布を出す機会が増えるようになります。そんな時の準備のために、クレジットカードについても考えてみてはいかがでしょうか。
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