陸マイラーとして、たくさんのマイルを手に入れた場合、多くの場合はビジネスクラスで海外旅行を楽しむことが多いと思います。しかし、マイル利用の費用対効果を突き詰めると、ビジネスクラスではなくファーストクラスがもっとも最適という結論に達します。また、長い間陸マイラー活動を行なっている場合、ビジネスクラスでの旅行に飽きてしまったという方もいると思います。

自身は、何度かマイルを使ってビジネスクラスで海外旅行をする中で、人生で一度くらいはファーストクラスで旅行をしたい、と思うようになりました。ということで、今回はANAの特典航空券を使って予約が取りやすいファーストクラスの区間を調べてみました。

条件

この記事では、以下の条件でフライトを探すことにします。

  1. 必要となるマイル数には上限を決めない。
  2. 発着空港は「成田空港」または「羽田空港」とする。
  3. ANA特典航空券を利用する。
  4. 同行者無しの1人旅とする。
  5. 羽田・成田空港からの直行便のみとする(乗り継ぎ不可)
  6. 現時点で予約を確定させることができること(空席待ちはNG)。
  7. 期間は9月1日から9月15日の間の1週間程度とする(3ヶ月先のフライト)。
  8. 予約は、SFC(スーパーフライヤーズカード)保有アカウントで行う。

どれも分かりやすい条件になるので、解説が必要なものはないと思います。今回は、ANAが運航するファーストクラス便の予約を想定したいと思います。

フライト検索

では、条件に合致するフライトを探してみましょう。

アメリカ

スターアライアンスでは、北米路線の場合、ヒューストン、ニューヨーク、ワシントン、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルスがファーストクラスの利用が可能です。ではこの6路線の空席状況をみていきたいと思います。

  • ヒューストン路線は、復路の便を中心に空席待ちがありますが、日程次第では利用可能です。
  • ニューヨーク路線は、羽田と成田の2路線ありますが、復路の1便を残して期間中全部空席待ちとなりました。長距離路線ということもあり、とても人気になります。
  • ワシントン路線は、ギリギリ1日程のみ予約することができるようでした。
  • シカゴ路線は、日によっては空席待ちとなってしまうものもありますが、比較的多くの日程において予約可能な状態となっています。
  • サンフランシスコ路線は、ほぼ全てが空席待ちとなってしまいました。往路・復路共に1便ずつ予約可能なものがありましたが、日程の都合上日本発のフライトでは利用できませんでした。西海岸とはいえ、ビジネス需要がそれなりにあるものと思われます。
  • ロサンゼルス路線は、日程を選ぶことは難しそうですが、予約可能なフライトがいくつか存在するようです。サンフランシスコと同じ西海岸ですが、ロサンゼルスの場合はANAが1日3往復飛ばしているのが理由と思われます。

アメリカの場合は、ヒューストン、シカゴ、ロサンゼルスあたりが狙い目になるようです。

ハワイ

  • ホノルル路線は、今回の条件では全て空席待ちとなりました。

A380によるファーストクラスがホノルル路線で利用可能になりましたが、当然のように空席待ちでした。

ヨーロッパ

ヨーロッパには、ロンドン、フランクフルト、チューリッヒにファーストクラスで利用することが可能です。

  • ロンドン路線は、全ての日程において空席待ちとなりました。
  • フランクフルト路線は、全ての日程において空席待ちとなりました。

ヨーロッパ便は2路線しかありませんが、どちらも空席待ちとなりました。

その他地域

中東・アフリカ、中国・香港・マカオ・韓国・台湾、東南アジア・南アジア、オセアニア・ミクロネシアの地域においては、ANAの直行便は就航しているものの、ファーストクラスの設定はありません。よってここでは省略となります。

まとめ

今回の条件を下に調べた結果では、ヒューストン、シカゴ、ロサンゼルスがファーストクラス特典航空券の候補になりそうです。これらの中では、東京〜ヒューストン路線が往路12時間20分、復路13時間50分でもっとも長距離に搭乗できるのでオススメとなります。

また、ANAのファーストクラスの場合は、

  • 成田空港のスイートチェックイン・カウンター(通称、Zカウンター)の利用
  • 羽田空港のANA Suite Loungeのダイニングh
  • 羽田空港での乗り継ぎにLEXUS車を利用できるANA & LEXUS CONNECTION

あたりを利用できるとファーストクラスを最初から最後まで堪能することができます。自分の場合は、羽田空港のダイニングhは既に利用経験があるので、もしファーストクラスに搭乗するなら、

  • 成田空港を出発するフライトを利用し、Zカウンターを利用
  • 帰国便は成田空港ではなく、羽田空港を利用できる便にし、国内のその他の空港への乗り継ぎを(無駄に)行う

を選択すると思います。