2019年5月に、日本の航空会社で初めてA380という大型の航空をANAが導入しました。導入の経緯は色々あるようですが、超巨大航空機は多くの人にとって魅力に映ります。

そんなA380ですが、日本ではANAのみが導入していますが、海外の航空会社を見ると、全部で14の航空会社が導入しています。今回の記事では、14の航空会社のA380のシート配置を紹介していきたいと思います。全ての航空会社を一気に紹介するのは難しいので、本記事では14の航空会社のうち、スカイチーム・未所属の航空会社分を紹介し、残りは別記事で紹介したいと思います。

A380を保有する航空会社は?

A380を保有する航空会社は現在、

  • スターアライアンス
    • シンガポール航空
    • タイ国際航空
    • アシアナ航空
    • 全日本空輸
    • ルフトハンザドイツ航空
  • ワンワールド
    • カンタス航空
    • マレーシア航空
    • ブリティッシュ・エアウェイズ
    • カタール航空
  • スカイチーム
    • エールフランス航空
    • 大韓航空
  • アライアンス未所属
    • エミレーツ航空
    • 中国南方航空
    • エティハド航空

の14社が存在します。スターアライアンスでは5社、ワンワールドでは4社、スカイチームでは2社、アライアンス未所属の航空会社では3社となっており、特定のアライアンスに偏った導入状況ではありません(スカイチーム所属の航空会社が少ないように思いますが、もともとスカイチームに所属している航空会社の数が少ないので、このような結果になります)。

ワンワールドのA380機を徹底比較

エールフランス航空

エールフランス航空は現在A380を10機保有しています。このうち5機は今後減らす計画を進めているようです。座席クラスは、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの4クラスあり、総座席数は516座席あります。

大韓航空

大韓航空は現在、A380を10機保有しています。座席クラスは、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3クラス制で、総座席数は407座席となっています。この座席数は、A380を運航する全14の航空会社の中で最も少ない座席数といえ、最も贅沢な空間の使い方をしているA380機と言えます。

また、アッパーデッキの後方にはバーカウンターだけでなく、ソファーの置かれたラウンジエリアもあります。ビジネスクラスの乗客が利用することを想定した場所にあるので、使い勝手が悪そうですが、友人など数人とお喋りをしたい時には利用価値がありそうです。こ

アライアンス未所属のA380機を徹底比較

エミレーツ航空

エミレーツ航空は現在A380を109機保有しており、A380を保有する最大の航空会社となっています。座席パターンはいくつかあり、大きく分けると、3クラス制の機材と2クラス制の機材の2パターンです。いくつかの座席パターンがあるものの、メインデッキはどれもエコノミークラスとなっており、アッパーデッキにファーストクラスやビジネスクラスなどの上級座席を設定しています。また、天空のシャワーと言われている設備を備えるのもこのエミレーツ航空のA380です。

エミレーツ航空のすごいところは、巨大航空機にも関わらず、エコノミークラスとビジネスクラスの2クラス制の機材が存在することです。とにかく多くの人を運ぶことができ、その最大座席数は615座席となっています。

中国南方航空

中国南方航空は、2018年12月にスカイチームから脱退し、アライアンス未所属となった航空会社です。そんな中国南方航空は、A380を5機保有しています。中国内の国内線での運用が多いようですが、北米ロサンゼルス路線でも使われています。座席クラスは、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3クラス制で、総座席数は506座席あります。

エティハド航空

エティハド航空は現在A380を19機保有しており、エミレーツ航空に次ぐ2番目のA380運用航空会社になります。エミレーツ航空のA380における座席クラスは、レジデンスクラス、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの4クラス制となっています。レジデンスクラスは、1組2名での利用が前提となっており、専用のリビングルーム、ベッドルーム、シャワールームが準備されています。シンガポール航空やエミレーツ航空のA380のさらに上を行く座席と言えます。

そんなエティハド航空のA380の総座席数は412座席となっています。この座席数は最も少ない大韓航空の407座席に次ぐ少ない座席数となっており、贅沢な空間を楽しむことができるでしょう。

まとめ

スカイチームでは2つの航空会社が、アライアンス未所属の中では3つの航空会社がA380を運用しています。
最もたくさんの機体を運用しているのは、カンタス航空でありその数は12機となります。カンタス航空を有するオーストラリアからの場合、欧米に行こうとすると、距離もかなりあるので、A380のような大型機が便利なのかもしれません。とはいえ、スターアライアンスではシンガポール航空が16機保有していましたが、それよりも劣る機数となります。