新型コロナウィルスの第2波が日本にも到来しています。第1波と比較すると重症患者が少ないということで、非常事態宣言が出される見込みはなさそうです。しかしながら、感染者数は第1波より格段に多く、自身が感染していないか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、自身が新型コロナウィルスに今まで感染していたかどうかが分かる抗体検査を行ったので、その様子を紹介したいと思います。

抗体検査とは?

新型コロナウィルス感染症に関する検査方法は、厚生労働省の提供する「新型コロナウイルス感染症に関する検査について」のWebページによると、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」の3種類存在します。

PCR検査は、各種報道などでもよく聞くキーワードであり、ウィルスの遺伝子を増幅させることで検出しやすくしています。日本でも現在毎日数百人をこのPCR検査により検査しています。PCR検査は検査結果が出るまでに1日程度の日数を要します。

抗原検査は、PCR検査と比較すると簡易的に実施することができ、また結果についても30分と短時間で確認することができます。PCR検査と比較すると精度が高いものの、感染を見逃しやすい性質があります。

抗体検査は、ウィルスに感染した人の体内で作られた抗体を検出するための検査方式です。PCR検査・抗原検査は、今現在ウィルスに感染しているかどうかを調べる検査ですが、抗体検査はその人が過去に感染した痕跡があるかどうかを検査するものです。感染後、2週間以上が経過していれば、無症状であってもほぼ確実に検出することが可能です。

簡易抗体検査キット

今回、抗体検査を簡易的に行うことができる簡易抗体検査キットを手に入れることができたので、それを試してみました。自分は、家の近くにある雑貨屋に追加のマスクを購入しに行ったところ、たまたま簡易抗体検査キットを見つけ、購入しました。

簡易抗体検査キットでは、自宅で自身で指先から採血を行い、採取した血液を使って抗体検査を行うことができます。所要時間も、諸々の準備を含めても30分程度で結果を確認することができます。

自分は、3,980円で購入することができましたが、Webサイト上を探してみると、3,500〜6,000円くらいの相場で販売されているようでした。

実際に試してみた

簡易抗体検査キットの中身

簡易抗体検査キットの中身は、下の写真のようになっています。

中身はそれぞれ、

  1. 検査試験紙
  2. スポイト
  3. 微量採血用穿刺器具
  4. 緩衝液
  5. アルコールパッド

となっています。これとは別に、検査の流れや検査結果の読み取り方が書かれた取扱説明書も同封されています。微量採血用穿刺器具は、日本の医療メーカーであるテルモの製品が使われています。

検査結果は、検査試験紙の「C」「G」「M」と印字された場所(検査キットにより異なるようなので、注意)に、どのようなパターンで線が表示されるかで判定することができるようになっています。

判定結果は、

  • 現在、感染中
  • 過去感染し、抗体を持っている
  • 現在感染中であり、抗体も持っている
  • 陰性(感染しておらず、抗体も持っていない)
  • 無効(検査失敗)

の5パターンになります。

試してみた

検査は、

  1. 採血する指をアルコールパッドで消毒する。
  2. 微量採血用穿刺器具を使って、指に針を挿し血液を出す。
  3. 指先から十分な血液を絞り出し、スポイトで吸い上げ、緩衝液の中に血液を垂らす。量が少ない場合、血液をさらに絞り出して緩衝液に入れていきます。
  4. 緩衝液の蓋をした上で、数回振る。
  5. 緩衝液の蓋を外し、中から液体をスポイトで吸い取り、検査試験紙の滴下用の場所に3〜4滴ほど滴下する。
  6. 15分ほど待ち、検査結果を確認する。

という流れで行います。微量採血用穿刺器具は、バネの力を使って細い針を指先に刺すことで採血ができる器具です。実際にやることとしては、器具を指先に押し当てるだけなので、失敗することが少なく、自宅で一人でも簡単に利用することができます。

5まで進めると、およそ5分くらいで検査試験紙に反応が出始めます。が、説明書には15分とあるので、15分待ってから確認するようにしましょう。

自分の検査結果はこのようになりました。

「C」の場所にのみ線が入っているということで陰性、つまり自分は新型コロナウィルスの抗体は持っていないことがわかりました。

まとめ

どうやら、インターネットで「抗体検査」などで調べると、楽天などで簡易抗体検査キットを購入することができるようです。値段についても3,000〜6,000円程度ということで、決して手を出すことができない値段ではありません。

新型コロナウィルスは、無症状のまま他の人に感染を移している可能性のある感染症ですので、自身が気づかないうちに感染していないか心配な方は試してみてはいかがでしょうか。