ANAのとくたびマイルは、2019年5月から始まったキャンペーンです。2020年9月時点で既に30回近い実施実績のあるキャンペーンになります。30回も実施していると、その行き先にも何らかの規則性や偏りが出てくるものです。

今回の記事では、過去の実施データを元に、東京発着便(羽田・成田含む)の行き先を分析したいと思います。

今回の分析データ

今回の分析は、過去に当ブログで紹介した27回分のトクたびマイルの行き先データを元データとしています。当ブログで紹介するタイミングを逃してしまった週もあるので、全ての行き先を網羅しているわけではないことにご注意ください。

27回分のトクたびマイルで、のべ567路線がお得に予約することができるようになりました。このうち東京(羽田・成田含む)を発着する路線は、約4割に当たるのべ243路線が対象でした。

当ブログの分析では、この延べ243路線を対象に分析したいと思います。

分析結果

最も頻繁に設定されている行き先は?

243路線の中で最も頻繁に設定された行き先は、「札幌・千歳」線となりました。その数は27回中16回。なんと半分以上のトクたびマイルにおいて東京(羽田 or 成田)から札幌・千歳の路線が設定されていることになります。

ただし、16回のうち、4回は羽田空港ではなく、成田空港で設定されていることに注意しましょう。

設定数の多い行き先 2〜5位

1位の「札幌・千歳」以降に設定数の多い行き先は、

  • 2位: 庄内(11回)
  • 3位: 福岡(11回)
  • 4位: 広島(10回)
  • 5位: 鳥取(10回)

となりました。東北、九州、中国地方からの選出となりました。このうち、一般に幹線路線と言われているのは、福岡のみとなっており、その他は地方路線での設定となっています。

2〜5位については、回数はどれも接戦となっています。

設定数が少ない行き先

東京を発着する路線は現在44路線設定されています。このうち、27回のトクたびマイルで設定されたことのある路線は44路線となっており、東京を発着する全ての路線が少なくとも1回はトクたびマイルの路線として設定されたことになります。

ただし、設定路線の偏りは実際に存在しており、最も設定数が少ない路線は、

  • 名古屋・中部
  • 仙台
  • 北九州
  • 石垣
  • 宮古

の5路線でそれぞれ1回のみの設定となっています。石垣・宮古は、東京からの利用客も多く、また便数も少ないため、トクたびマイルを設定しなくても十分な搭乗客を見込むことができるため、設定されることがレアであると推定されます。実際、石垣・宮古路線がトクたびマイルとして設定されたのは、2020年9月24日から始まる1週間であり、それまでは設定実績が無かったことになります。

東京からのトクたびマイル行き先別回数一覧

順位 行き先 設定回数
1 札幌・千歳 16
2 庄内 11
2 福岡 11
4 広島 10
4 鳥取 10
6 沖縄・那覇 9
6 高松 9
6 徳島 9
6 佐賀 9
10 大分 8
10 富山 8
12 大阪・伊丹 7
12 帯広 7
12 鹿児島 7
12 米子 7
16 秋田 6
16 松山 6
16 岡山 6
16 高知 6
16 岩国 6
16 八丈島 6
16 小松 6
23 能登 5
23 萩・石見 5
23 女満別 5
23 山口宇部 5
23 長崎 5
28 新潟 4
28 大館能代 4
28 函館 4
31 稚内 3
31 宮崎 3
31 旭川 3
34 大阪・神戸 2
34 大阪・関西 2
34 オホーツク紋別 2
34 根室中標津 2
34 釧路 2
34 熊本 2
40 名古屋・中部 1
40 仙台 1
40 北九州 1
40 石垣 1
40 宮古 1

まとめ

トクたびマイルは最近は毎週のように路線が設定されるキャンペーンになりました。その中でも、やはり行き先には偏りがあります。もしこのランキングで下位の方にある路線が設定された場合、次にその路線が設定されるチャンスはかなり少なくなるかもしれません。そのような地域に旅行してみたい場合、迷わず予約してみるのがいいかもしれません。