以前設定されていたギャラクシーフライト(ANA999便・1000便)の後継として、2021年夏に運航されるANA1094便について解説していきたいと思います。

ANA1094便について

ANA1094便は夏の期間限定で沖縄(那覇)と東京(羽田)を結ぶANAのフライトとなっています。

那覇の出発時間は未明5:20となっており、羽田には朝7:30に到着します。通常の那覇・羽田路線の場合、所要時間はフライトにもよりますが、2時間25分〜2時間40分が設定されているのに対して、ANA1094便は同じ区間を2時間10分で結びます。通常より、15〜30分ほど早く到着できます

つまり、運航時間帯が特徴的なANA1094便ですが、その所要時間も最速となっています。これは機体の巡航速度が早くなっている、というよりも、おそらく時間帯的に離陸待ちや着陸待ちの飛行機の列に影響を受けにくいのが理由かと思います。もちろん、巡航中も周囲を飛ぶ他の飛行機が少ないことから、速度を出しやすい高度をリクエストできるのかもしれません。

運航日は、限定的となっており、

7月22日、23日、25日と8月1日から8月31日

の計34日間のみの運行となっています。ただし、8月のスケジュールについては現在お盆期間で需要が増えると思われる8月7日から16日の期間以外は調整中となっており、予約できなくなっています。

運航時間が使いにくいものとなっていることもあり、料金がかなり低く設定されていることが最大の魅力と言えます。特に、お盆時期であっても、スーパーバリュー運賃で9,000円台で予約することができます。

プレミアムポイント2倍キャンペーンと組み合わせると、驚異的なPP単価で修行することもでき、そのフライト時間帯から「修行」の名に相応しい修行ができます。

ANA1094便搭乗時の注意点

未明フライトということもあり、このフライトを利用する際には注意すべきことがいくつかあります。

搭乗手続きの開始時刻

搭乗手続きは、3:20から9番カウンターで行うことができます。通常であれば、出発の5時間前であっても、搭乗手続きを行うことができますが、このフライトでは、搭乗手続きの開始時刻が決められています。

もちろん、この時間帯だと空港内は制限エリアも非制限エリアも営業しているお店はないはずです。そのため、チェックイン・手荷物検査は、余裕を持って早めに行うよりも、制限エリアでの滞在時間を短くすることを意識した時間で行動するのが良さそうです。

上級会員向けサービスはごく僅か

この時間帯に他にフライトがないこともあり、ANAラウンジやANAスイート・ラウンジは利用できません。また、プレミアムチェックイン・カウンターも利用することができません。また現在は、新型コロナウィルスの対応のために優先搭乗も行なっていないため、このフライトを利用する上級会員向けの特典は、「手荷物のプライオリティ・タグ」くらいしかないものと思われます。

チェックインはオンラインチェックインで

自動チェックイン機やANA BAGGAGE DROPは利用できないようです。オンラインチェックインを利用する必要があります。

ANA1094便の使い方

このANA1094便ですが、とても安く沖縄から東京に移動できる反面、その時間帯から使い勝手の悪さが目立ってしまいます。安いフライトだからと言って、この便を予約したとしても、この出発時刻に合わせたホテルを準備するとなると、1泊分余分に宿泊費が必要になってしまい、結局トータルでは安くならなかった、ということも起きてしまいます。

那覇空港の場合、保安検査場の締め切りは出発時刻の20分前までとなっています。ギリギリ過ぎると不安も出てくると思うので、出発の35〜40分前に空港に到着するくらいがちょうど良いでしょう。目標時刻は、4:40です。

沖縄在住(or 実家が沖縄)の人

ANA1094便を最もうまく活用できるのは、沖縄在住の人もしくは実家など沖縄で自由に滞在できる宿がある人です。この場合は何も考えることなく、ANA1094便のチェックイン時刻に合わせて那覇空港に行き、チェックインし登場することができます。また、このようなケースの人であれば、自身や知人が車を持っていることも多いと思うので、空港までの送り迎えをしてもらうことで移動にも何も問題がありません。少し早く空港に着いたとしても、車の中でゆっくり時間を過ごせば良いでしょう。

上記以外の人

ホテルで仮眠してから出発するケース

沖縄滞在時は、本島北部などの海のキレイなエリアに宿泊していたとしても、フライトに合わせて最後は那覇空港の近くの安めのホテルに移動しておくことがオススメです。滞在時間も短いため、値段重視で選ぶことになります。ただし、早朝のチェックアウトに対応しているホテルであることをちゃんと確認しましょう。

ホテルに滞在せず、過ごすケース

ホテル滞在にしない場合は、どこで時間を潰すか、決めておく必要があります。那覇市内からだと、遠くてもタクシーなどで15〜20分程度で那覇空港に到着できてしまいます。また、今は新型コロナウィルスの影響もあり、深夜に営業しているお店も限られてきます。事前にどこで時間を過ごすか、リサーチしておくことをお勧めします。

1つ、おすすめとしては、深夜まで営業しているマッサージ屋に行って、沖縄旅行の最後をリラックスして疲れを取る方法です。マッサージ屋であれば、Webサイトで調べてみると深夜まで営業しているお店は出てくるので、そういったところを活用するパターンです。

まとめ

今回は、夏の期間限定で運航されるANA1094便の詳細を見てみました。国内線の深夜フライトというと、ANAのギャラクシー・フライトが思い出されますが、それと比べると、沖縄→東京の一方向飲みですが、到着時刻は7:30とそのまま出勤できるちょうどいい時間帯と言えます。