ラグジュアリーカードからとんでもないニュースが舞い込んできました。今まで「チタンカード」「ブラックカード」「ゴールドカード」の3ランクで構成されているラグジュアリーカードでした。しかしながら、今回の発表により、「ゴールドカード」を超えるランクである「ブラック・ダイヤモンドカード」が登場することになりました。

本記事では、新しく発表された「ブラック・ダイヤモンドカード」について紹介したいと思います。

ラグジュアリーカードの新ラインナップ

通常のクレジットカードのランクは、一般カードから始まり、次にゴールドカード、プラチナカードとランクアップしていきます。それに対して、ラグジュアリーカードでは、一般カード(チタンカード)の次はブラックカードとなっており、そしてそれより上位カードとしてゴールドカードが存在します。

これはおそらく、本来ゴールド(=純金)の価値はプラチナより高いはずであり、その価値に合わせてカードランクを設定しているのが理由、と考えられています。

そして今回、ゴールドカード(=純金)よりさらに高いランクのカードとして「ブラック・ダイヤモンドカード」が設定されました。これにより、ラグジュアリーカードは4ランクからなるクレジットカードとなります。

ブラック・ダイヤモンドカードのすべて

必要な初期費用と年会費

他のクレジットカードの最上位カードの場合、年会費の他に初年度は入会費が必要となるものも存在します。今までのラグジュアリーカードのゴールドカードでは入会費は必要なかったのですが、今回発表された「ブラック・ダイヤモンドカード」では入会費が必要となります。

この金額は今までの国内のクレジットカードとは一線を画す金額となっており、そのお値段は

  • 入会費: 110万円(税込)
  • 年会費: 66万円(税込)

となっています。消費税の金額だけでも入会費と年会費を合わせて16万円となっており、これだけで今までのブラックカードの年会費以上の金額に相当します。今までの日本国内の最高峰クレジットカードであった「アメックス・センチュリオンカード」では、入会費55万円・年会費38.5万円を大幅に超える入会費・年会費を設定してきたのには衝撃的でした。

ブラック・ダイヤモンドカードのカードフェイス

ラグジュアリーカードと言えば、一番下のランクである「チタンカード」であっても金属製を採用するなど、他のクレジットカードとは一線を画しています。今までの最上位カードであった「ゴールドカード」では、ゴールドカードの名に恥じない純金塗装が行われていました。

今回新しく発表された「ブラック・ダイヤモンドカード」も、ラグジュアリーカードらしいカードフェイスとなっています。具体的には、「ダイヤモンド」の名の通り券面の左上には、ハイジュエリーと同水準の高グレードの天然ダイヤモンドが埋め込まれています。ラグジュアリーカードの厚みは金属製ということもあり、他の通常のクレジットカードと比べると分厚くはなっていますが、それでもその厚さに合わせてダイヤモンドを配置するのは非常に難しいようで、このデザインを作り込むまでに2年以上かかったようです。

ブラック・ダイヤモンドカードの特典

年会費が高いだけでなく、その特典なども今までのその他のクレジットカードと比べるとグレードアップしています。現時点では、

  • 大⼿エアライン国際線特典航空券日本―ハワイ便往復ビジネスクラス相当のマイルの進呈(年1回)
  • 「ギルト(GILT)」の⽬利き担当者が個別のヒアリングをもとに提供する1回15万円相当のカスタマイズギフト(年2回)
  • 3人の担当者チーム制によるコンシェルジュサービス
  • 国内外でご利用いただけるMarriott GiftCardや東急ホテルズと提携した選べるホテルギフト(最高20万円相当)
  • パーク ハイアット 東京のスパ&フィットネス施設「クラブ オン ザ パーク」を都度料金(5,500円/税込)で毎週1回、特別メンバーとして利用可能入会金、保証金、年会費が不要。

などの特典が掲載されています。ホテルギフトを20万円分相当のものを獲得することができれば、カスタマイズギフトで計30万円分、そしてマイルは6〜7万マイル程度もらえることになるので、これだけで理論上は年会費相当分をペイすることはできそうです。しかしながら、この高い入会費まで含めてペイしようと思うと相当特典を使い込む必要がありそうです。

また、金額換算することは難しいですが、コンシェルジェサービスについても、1人のカード会員さまに対して、3人の担当者が付くということで、「三人寄れば文殊の知恵」の諺の通り、どのような難題でも最適な解を出してくれそうな気がします。

自分としては、ブラック・ダイヤモンドカードを所持することは難しいですが、1度くらいは何かの記念に【「ギルト(GILT)」の⽬利き担当者が個別のヒアリングをもとに提供する1回15万円相当のカスタマイズギフト】を体験してみたいものです。

ブラック・ダイヤモンドカードを保有するには?

ブラック・ダイヤモンドカードを保有するためには、当然ながらラグジュアリーカードからのインビテーション(招待状)を受け取る必要があります。インビテーションの基準は分かりませんが、

  • ラグジュアリーカード全体の保有者の平均年収は1,700万円
  • 2017年3月時点の情報におけるカードランク別の平均年収では、チタンカードが2,500万円・ブラックカードが3,500万円・ゴールドカードが5,500万円

と言われています。ゴールドカードからさらに上のランクとなると、平均年収8,000万円くらいの富裕層がターゲットになるのではないでしょうか。

自身も、(収入には見合わない中、無理をして)ブラックカードを3年くらい保有しているのですが、ゴールドカードのインビテーションがもらえる気配はないので、ブラック・ダイヤモンドカードは文字通り、雲の上のさらにその上の存在となります。

既存カードの変更点

今回のブラック・ダイヤモンドカードの発表に合わせて、既存カードにも一部変更点がアナウンスされました。今までの最上位カードであったゴールドカードは、今まではチタンカードまたはブラックカードでの利用履歴を積み上げることで、ラグジュアリーカードからのインビテーションを受け取ってようやくゴールドカード会員になれる、というものでした。

しかし、今回のブラック・ダイヤモンドカードの登場により、ゴールドカードがインビテーション不要で誰でも申し込みをすることができ、審査に通過すれば所持することができるようになりました。

今回発表されたブラック・ダイヤモンドカードは、その入会金や年会費の高さからほとんどの人には手が出せないものとなっていますが、ゴールドカードの年会費20万円であれば(当然、クレジットカードの年会費と見れば格段に高いですが)なんとか手の出せるような人もいるのではないでしょうか。

ただし、その審査基準自体が緩くなったとは思わないので、申し込んだ結果、審査落ちという結果は十分に考えられます。

まとめ

今回は、2021年11月に発表された、日本における現時点の最高ランクと言えるクレジットカードであるラグジュアリーカードの「ブラック・ダイヤモンドカード」について紹介しました。「ダイヤモンド」の名に恥じないカードデザインをしており、このクレジットカードをお店で店員さんに提示した時は一目を置かれる存在になることでしょう。