前回の記事で書いたように、5月にシドニー・タイにビジネスクラスで旅行します。タイの短期滞在にはVISAが不要ですが、オーストラリに滞在するには例え短期であってもVISAを取得する必要があります。オーストラリアの短期滞在VISAは、インターネット上での申請でできるので、その手順や値段を公開したいと思います。

VISAとは

VISAについて、Wikipediaで調べてみると、

国家が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書である。多くの国では入国を保証するものではなく、入国許可(上陸許可)申請に必要な書類の一部となっている。大多数の国が同様の制度を運用しているが、同時に一定の条件内で査証免除が行われている場合が多い。

と書かれていますが、少し分かりにくいですね。

つまり、VISAは 入国しようとする外国人が入国するにふさわしいかを事前判断する身元審査 またその結果、入国を許可されたことを表す証明書 と言えます。発行は入国する前に行う必要があり、大使館や領事館にて行われます。またVISAは、渡航目的と渡航期間によっても要・不要が変わってきます。一般的には、観光目的かつ短期滞在であれば、VISAの発行を受けずに入国することができる国が多いです。自分が過去に、観光目的かつ短期滞在で渡航したことのある国である「シンガポール」「アイルランド」「タイ」では、VISAの発行は不要でした。

一方で、観光目的ではなく「ビジネス目的」で、さらに短期ではなく3ヶ月という長期で渡航した「中国」ではVISAの発行が必要でした。

短期滞在でもVISAが必要な国

日本が発行したパスポートは強力で、観光目的の短期滞在であれば多くの国にVISA無しで渡航することが可能です。しかしながら、観光目的の短期滞在であってもVISAが必要な国は存在します。例えば、「ロシア」「カンボジア」「ミャンマー」「インド」「スリランカ」「サウジアラビア」などがあります。また、「アメリカ」や「オーストラリア」「カナダ」などの一部の国に渡航するには 電子渡航認証を申請し、認証をうける必要があります。アメリカのESTAやオーストラリアのETAS、カナダのeTAなどがそれに当たります。

VISAを持っていない人を、VISAが必要な国に渡航するフライトに乗せてしまった場合、その航空会社には多額の罰金が課せられることになっているため、空港の航空会社チェックインカウンターでは念入りにチェックされ、VISAを保有していないことが分かると、飛行機にすら乗せてもらえません。

オーストラリアのVISA

概要

オーストラリアへの滞在は、観光目的の短期滞在でもVISAが必要です。そのため、オーストラリアに行くことが決まったらVISAの手配も行いましょう。オーストラリアのVISAはETAS(Electric Travel Authority System)を使った電子ビザが利用可能なので、手続きのために大使館・領事館に行く必要はなく、インターネット上で手続きを済ませることが可能です。

ETASでは、旅行者の情報(名前、生年月日、パスポート番号、発行国など)をオーストラリア政府移民局に送信し、チェックをしてもらい、問題なければオーストラリア政府移民局内のコンピュータに登録され、その結果が通知される仕組みになっています。

ETASは、全て電子データとしてやり取りするため、パスポートにスタンプを押してもらったりシールを貼ってもらう必要はありません。航空会社のチェックインカウンターでは、航空会社の持つシステムを通してオーストラリア政府移民局のデータと称号してETASを保有しているかをチェックしています。

料金

多くの国では、VISAを取得するために手数料が必要になります。しかしながら、オーストラリアのVISA(ESTA)の申請はインターネットを使った電子処理で簡潔するため、申請料金は低額で済みます。また、ETASを発行するオーストラリア政府移民局は1円も費用を受け取っておらず、中間で処理をする代理店が登録代行手数料という形で費用を採っています。

そのため、オーストラリアのVISA取得は最安5ドル(約600円程度)で済ませることができます。アメリカのVISA(ESTA)を取得するには、14ドルが必要であることを考えると、オーストラリアのVISA取得は格安でできることを分かってもらえると思います。

取得方法

ETASの取得には、

  • オーストラリア政府移民局のWEBサイトから行う
  • 日本の旅行代理店で行う
  • ETAS登録代行会社に依頼する

の3種類の方法が考えられます。オーストラリア政府移民局のWebサイトから行う場合は、システム利用料という形で20ドルが費用として必要になります。また日本の旅行代理店で行う場合は、旅行代理店ごとに金額を設定していますが、1,000〜4,000円ほどの費用が必要になります。

また、ETASの登録情報はオーストラリア政府移民局のコンピュータに保持されているため、発行が完了しさえすれば、渡航に際して特別に持っていかなければいけない書類などは何もありません。航空会社のチェックインカウンターや入国手続きでは、パスポート番号をもとに、オーストラリア政府移民局のコンピュータにETAS情報が登録されているかを確認し、登録されていればVISAクリアとなります。

登録代行会社を利用したETAS発行

トラベルドンキー

オススメの取得方法はETAS登録代行会社に依頼するです。実際、自分もETAS登録代行会社を利用してETASを取得しました。

自分が利用したのは、トラベルドンキーという登録代行会社です。トラベルドンキーでその他のツアーと一緒に購入する場合、最安の5ドルでETASを取得することができます。その他のETAS登録代行会社を利用しても5ドルでETASを取得できるところはないかと思います。

ETASを5ドルで取得するためには、その他のツアーと一緒に購入する必要がありますが、自分の場合は、シドニータワー・アイの入場券を24ドルで購入しました。他にもオプショナル・ツアーを使った観光やオペラハウスの日本語ツアー、ディナークルーズなどもあるのでシドニー滞在中の予定が埋まっていない場合はこれらと一緒に購入するのがおすすめです。

実際の購入手続きは非常に簡単で、パスポートに記載されている「パスポート番号」「姓」「名」「発行国」などの情報を入力していくだけで済みます。

また自分の場合は、4月30日の朝にETASの発行手続きを行ったあと、5月1日の夕方ごろにはETASの登録証明書が送付されてきたため、1〜2営業日くらいで発行が完了しました。トラベルドンキーのESTA登録の詳細ページにも弊社へETASをお申込後、即日または翌営業日に取得手続きを行いますと記載がありますので、直前まで忘れていてもなんとかなるかもしれません(有効期限は1年間あるので、航空券の予約の際にETASも取得するべきですが)。

ビザ次郎

今回は自分は使っていないですが状況によっては、ビザ次郎も候補になりえます。ビザ次郎のビザ取得ページには、値段は1,800円と少し高いですが「緊急申請・出発当日」というメニューが存在します。これを使えば出発の当日であってもビザの取得が間に合うようですので、ギリギリまで忘れていたようなケースや、急な出張が入ったようなときにも安心して利用できそうです。

さらに、トラベルドンキーでは電話による相談窓口が存在しないようですが、ビザ次郎の場合は「電話受付センター」が設けられており、「ETAS取得出来ているかな?」「出発が近いのだけれど申し込めるかな?」といった不安点を電話で直接確認できるという安心感があります。

まとめ

今回は、オーストラリア旅行に必須のETASの取得方法について調べてみました。5月の旅行では、オーストラリアだけでなく、タイからの帰国時に経由するカンボジアでもVISAが必要ですので、カンボジアのVISAについても追ってブログ記事にしたいと思います。