2019年の12月に突如としてANAから発表された新サービスである「ANA手ぶら旅行」。今回は、ちょうどこのサービスが開始した直後にこのサービスを利用できる状況が幸運にも重なっていたため、申し込みを行い、最速レビューを行うこととしました。

ANA手ぶら旅行ってなに?

ANA手ぶら旅行とは、2019年12月に発表されたANAグループの新サービスです。ANA手ぶら旅行では、旅先に合った服、靴、カメラ、美容家電を宿泊ホテルでレンタルできるサービスとなっており、「手ぶらでお洒落旅」を実現することができます。2019年12月に発表・予約を開始し、2020年1月からサービス・インとなりました。現在は、今ならモニター特別価格で1商品あたり2,000円でレンタルすることができます。

自分自身、Nikonの一眼レフカメラを持っていますが、大きくまた重いこと、スマートフォンのカメラの精度が高くなったこともあり、最近は旅行では全く持ち運ばないようになってしまいました。しかし、旅行先によってはスマートフォンのカメラでは不十分で一眼レフカメラがあったら良かったのにな、と思うこともあります。そんな時に、ANA手ぶら旅行で一眼レフカメラを予約しておけば、家から旅行先まではカメラを持ち運ぶ必要はなく、滞在先のホテルでカメラを受け取り、旅行先で十分に写真撮影を楽しみ、そしてチェックアウト時に返却する、という使い方が可能になります。

ANA手ぶら旅行の体験談

レンタルした商品は?

今回レンタルした商品は、ミラーレスカメラです。モデルは、CanonのEOS Kiss M。有効画素数は約2410万画素で、連続撮影は1秒あたり10.0コマ、重さは387gとなっています。色は白と黒の2色から選ぶことが可能になっています。初心者でも簡単に使うことができる機種となっているので、ANA手ぶら旅行での商品にぴったりです。また、スマートフォンのアプリを通じて、カメラとスマートフォンを常時接続することができるため、撮影したデータをどのように自身のデバイスに転送するかを考える必要がありません。この辺りも一時的な利用であるANA手ぶら旅行にぴったりの仕様のようです。

商品の受け取り

商品の受け取りは宿泊するホテルのフロントで行います。商品は宿泊する前日にホテルに届けられているようです。チェックイン時にフロントスタッフのものから、荷物が届いている旨の連絡を受けるか、こちらから「荷物が届いていると思うので確認してほしい」と伝えることで、荷物を受け取ることができます。

商品の開封

段ボールを開封すると、今回の商品の利用方法や返却方法について書かれた紙の下に、このようにカメラバッグが出てきます。

カメラバッグを取り出すとこんな感じ。

カメラバッグを持って、そのまま写真を撮りに行くことができそうです。カメラバッグの中は

のように、今回オーダーしているCanonのEOS Kiss Mの本体の他に、キットレンズと思われるレンズと、本体の充電器、そして取扱説明書が含まれています。

同梱物を全て取り出すとこのような感じに。

記録メディアは、16GBのSDカードが付属していました。この規模のカメラになってくると、16GBの記録容量は少し心許ない気もしますが、ANA手ぶら旅行のコンセプト的にはこのくらいでも十分なのかもしれません。また、EOS Kiss Mの場合スマートフォンに直接送信することも可能なので、そちらを利用してしまえば気にならないでしょう。

レンズは、

  • EF-M 15-45mm, F3.5-6.3, IS STM
  • EF-M 55-200mm, F4.5-6.3, IS STM

の2つ。標準レンズの広角側は、15mmなので広角レンズとしての利用も十分に可能です。また、望遠レンズは望遠200mmまで利用可能となっています。

当初は、標準レンズのみのレンタルだと思っていましたが、望遠レンズまでついていたのは良かったです。

商品の使い心地

まずは最初に電源を入れて試し撮りを行おうとしましたが、日付・時刻・エリアの情報がリセットされている状態でした。恐らく、ANA手ぶら旅行サービス側としても、今回の新規サービスの立ち上げに合わせて新しく仕入れた商品であり、この端末自体は自分が始めての利用客ということで、未設定だったのかな、と思います。しかし、ここは最初から設定された状態が望ましかったです。その他の設定項目は一通り確認しましたが、特に設定を変更することなく使うことができそうでした。

今回宿泊したフォーポイント・バイ・シェラトンのお部屋から外の様子をテスト撮影してみました。

テスト撮影も問題なくクリアできたので、ここから中部国際空港、通称セントレアの展望デッキに行き、飛行機の写真撮影に挑みたいと思います。この日は天気はよく、また風も少なかったこともあり、展望デッキは多くの人で賑わっていました。

今回撮影した写真はこんな感じ。中部国際空港は、年末年始の繁忙期とはいっても、羽田空港に比べると、離発着が少ないので思ったよりたくさんの写真を撮ることはできませんでした。

商品の返却

商品の返却は、お部屋のチェックアウトのタイミングで合わせて行います。商品を受け取った時の梱包材をそのまま利用し、段ボールに詰めます。また、段ボールの中には返却時に用いる発送伝票も含まれているので、その発送伝票を段ボールに貼り付けます。

この時ちょっと困ったのは、段ボールのふたを止めるためのテープを持っていないことです。ANA手ぶら旅行のサービスでは、自宅での利用は想定していないので、ほとんどの利用者は蓋を固定するためのテープは持っていないでしょう。今回は、ホテルのフロントの方に相談したところ、ホテル側が持っているテープで止めることができました。恐らく、どのホテルでも同じような対応は可能でしょうが、もし可能であれば、最初から返却時に使うためのテープ類も段ボールの中に入っていたら良かったのに、と思いました。

今後のANA手ぶら旅行への期待

現在、ANA手ぶら旅行では、「ファッション」「カメラ」「ドライヤー・ヘアアイロン」の3種類の商品をレンタルすることが可能です。ファッションでは、男性向け・女性向けそれぞれにカジュアル・スタイル、ドレス・スタイルの2種類から選択することが可能です。衣服だけでなく、シューズやバッグなどを複数のコーディネート・プランから選ぶ形になります。

しかし、最大で2泊3日の利用しかできないことや、対象エリアが日本国内に限定されているなど不便な点もあります。また、レンタルできる商品タイプも現在バリエーションが3種類ほどとなっており限定的です。

ANA手ぶら旅行の趣旨からは離れてしまいますが、長期の旅行に対応したスーツケースのレンタルがあると良いな、と思いました(既に、同様のサービスを展開している会社は多数ありますが)。

あとは現状はモニター体験中ということもあり、すぐに申し込みの締め切りになってしまっているので、利便性も低いので、ここが改善されると良いでしょう。