2020年1月、岡山に旅行にいく予定を立てていました。しかし、急遽別の予定が入ってしまったため、この旅行に行くことができなくなってしまいました。キャンセルは、予約している2日前に決まりました。この時の旅行では、金曜日の夜にサンライズ出雲・瀬戸に乗車して岡山まで行き、土曜日に岡山に宿泊し、日曜日に東京に戻る予定でした。

キャンセルが決まった時点で、「サンライズ出雲・瀬戸の特急券と寝台券」「岡山での宿泊ホテル」の2つが予約済みで処理に困っていました。今回の記事ではこのうちの 「岡山での宿泊ホテル」をどのように処理したか を紹介したいと思います。

今回予約していた岡山の宿泊ホテル

今回は、岡山にある「ANAクラウンプラザホテル岡山」を1泊2日で予約していました。予約時は、「キャンセルすることになるかも」という考えは持っていなかったため、キャンセル不可の安いプランでの予約としていました。

また、今回の予約はIHGの公式ウェブサイトから予約していたため、IHG Rewards Clubの宿泊実績やポイントも加算される予定で、購入金額は「19,375円」でした。

Cansellってなに?

Cansellは当ブログでも何度か紹介していますが、キャンセルしたいホテルの宿泊予約をユーザー同士で売買することができるプラットフォームです。ちょうど今回のように、キャンセル不可で予約したホテルに泊まることができなくなったときに、このサイトを通じて、その日・そのホテルに宿泊したい人に売ることができます。

自身は過去に2回ほど、本サービスを通じてホテルに格安で宿泊することに成功しています。どのくらいの値段で宿泊できたかというと、

  • センチュリオンホテル池袋に3泊し、計6,000円
  • ホテルマイステイズ五反田駅前に4泊し、計6,000円

です。どちらも、普通に予約すると、1泊の宿泊でも6,000円ほどするのに、Cansellを通じて予約したことで、1泊1,500〜2,000円という破格で宿泊することに成功 しています。

とはいえ、Cansellはその性質上、自身が泊まりたい日付・場所の予約が出品されているとは限らないので、安く宿泊することができるかどうかは完全に運次第となります。実際、自身の上の2回の体験も、この日にこのエリアのホテルに宿泊する必要性は一切なく、たまたま安い値段で出品されているのを見つけて、気分転換にホテルに宿泊した というものになります。

また、今まではCansellの出品量自体が少なかったので、購入できる候補も少なかったのですが、2019年12月10日にトラベルコとの連携を開始したことが影響しているのか、以前と比べると、出品量が増えた気がします。

Cansellでの出品手順

今までは、Cansellを使って、他の人の出品した宿泊予約を購入することしかしたことがなかったのですが、今回初めて、出品側としてCansellを利用しましたので、その出品手順を紹介したいと思います。

ステップ1: 予約完了メールを転送する

予約情報を手入力するのかと思いきや、予約情報は、ホテルの予約を行った時に受け取った予約完了メールを転送するだけで入力が完了します。予約完了メールには、「宿泊したホテル」「宿泊日数・人数」「料金」などの出品に必要な情報が全て記載されているので、運営側はそれらの情報を元に、社内システムに入力しているものと思われます。

煩わしい入力作業がほとんど発生しないので、簡単に出品を行うことができます。この辺り、CtoCの個人間物品売買を手軽に行えるようにしたことで一気に日本に普及した「メルカリ」を思い出します。

ステップ2: 査定後に買取 or 出品を選択する

予約完了メールを転送したのが、平日の朝8:30頃でした。それから4.5時間ほど経過した13:00ごろに出品審査完了の連絡をメールにていただきました。

このタイミングで、買取の場合の買取金額が提示されます。また、買取以外に「出品」も選択することができ、自身で金額を設定しCansell上で販売することも可能です。「出品」を使った場合は、成約手数料として15%が取られ、残りの85%が自身の取り分となります。審査完了から24時間以内に「買取」か「出品」かを選択する必要があります。

この時点で「買取金額 ÷ 0.85」以上の金額で売ることができる自信がある場合は「出品」を選択し、そのような自信がない場合や時間をかけたくない場合は「買取」を選択することになります。

自分は、宿泊日までの日数が迫っていたこともあり、2,000円以上の金額でCansellで販売できる気が正直しなかったこともあり、「買取」を選択させていただきました。

ステップ3: 買取後は代金受取の設定を行う

買取であれば、買取金額分の代金の受け取りが確定します。代金の受け取り準備ということで、

  • 信用情報の登録
  • 身分証明書の提出
  • 金融機関の登録

の3点を実施します。「信用情報の登録」が何を指すか、わかりにくいですが、単純に電話番号や住所、生年月日の登録を指しています。

身分証明書のみ、サポートセンターの人がチェックをする関係で、審査完了まで、3日ほど時間を要します。

Cansellで出品した結果

既に、上のキャプチャで表示されていますが、今回は宿泊日までわずか2日間しか猶予がなかったこともあり、「出品」を選んでも購入者が表れるとは限らなかったため、「買取」を選択しました。結果、この宿泊できなくなった無駄な予約を「1,700円」で買い取ってもらうことができました。本来であれば、19,375円で予約した宿泊なので、1,700円を高いとみるか安いとみるかは人それぞれです。しかし、宿泊することができなくなったのであれば、その時点で自分にとってその予約の価値はゼロに近いので、自分は十分良い値段で買い取ってもらえた と感じでいます。

買取完了後は、Cansell自身が、ウェブサイト上でこの予約の販売を行います。買取完了後にウェブサイトを見たところ、新着出品のところに自身が買い取ってもらった予約が表示されていることを確認しました。この時のCansellでの売値は、8,900円となっていました。また、この出品を購入期限ギリギリまでウェブサイトで販売状況を確認していましたが、売値は変わることなく、また誰にも販売されることなく期限切れとなりました。

宿泊日から3日ほどが経過した後に、IHGのWebサイトを見てみたところ、下記のように滞在実績と滞在分のポイントの付与が行われていることを確認することができました。もしかしたら、ホテル修行において、ホテルの予約を行い、Cansellで販売し、滞在実績のみ自身のアカウントに付与するような荒技も可能かもしれません(ただし、これについては未検証であるため、実施する場合は自己責任でお願いします)。

まとめ

今回は、宿泊予定であったホテルに急遽宿泊することができず、また予約のキャンセルも行えない時に使えるサービスである「Cansell」を使った予約の買取方法を紹介しました。

Cansellの場合、予約を購入する時も買い取ってもらう時もお得に利用することができます。最近では、日本国内だけでなく海外のホテルの売買実績も増えてきたり、いくつかの総合ホテル予約サイトとの提携もあり、出品量も少しずつ増えてきました。

まだまだ、泊まりたい時にいつでも使えるサイトとは言えない状況ですが、たまにの贅沢としてお得なホテルライフを送るときの参考にしてはいかがでしょうか。

キャンセルにユーザー登録する際は、下記のリンクから登録すれば、1,000円割引または出品手数料5%引きのクーポンが手に入るので、ぜひ活用してみてください。