首都圏のマリオットグループ・ホテルの料金を向こう1年分まで調べ、その推移をまとめてみました。この記事ではそのまとめた結果を紹介したいと思います。

調査対象

今回の記事では、首都圏のマリオットグループのホテルについて、2021年5月以降・2022年3月までの各日付ごとの宿泊料金について調査しました。調査を行ったのは、2021年4月末であり、ここで記載している料金は全て調査時のものとなります。

対象となるホテルは、カテゴリ5と6のホテルに絞っており、

  • ACホテル東京銀座
  • アロフト東京銀座
  • モクシー東京錦糸町
  • シェラトン都ホテル東京
  • 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ
  • コートヤード・マリオット銀座東武ホテル
  • コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション
  • 東京マリオットホテル
  • ザ・プリンス さくらタワー東京、オートグラフ コレクション

の9ホテルとなります。

料金は、大人2名・1室の宿泊を想定しており、下のキャプチャのように「日程の変更可」で表示される1ヶ月の料金をまとめています。

調査結果

調査結果は、Googleデータポータルのダッシュボードにまとめています。このグラフから分かることをみていきましょう。

週末の宿泊料金はスパイクする

当然ですが、ホテルの宿泊料金は、ニーズの高い繁忙期には料金が高くなり、ニーズの低い閑散期には料金が低くなります。ホテルの場合、土曜日の宿泊が高くなります。また土曜日以外であっても、ゴールデンウィークやシルバーウィークのような連休やクリスマス、年末年始のような記念日にも料金は跳ね上がります。

特に10月のザ・プリンスさくらタワー東京の週末の跳ね上がり形は、平日の約2倍となっており異常と言えるかもしれません。

オリンピック期間中の宿泊は既に満席

今回調査した9ホテルのうち、「ザ・プリンスさくらタワー東京」を除く8ホテルは、オリンピック期間中である7月23日から8月8日の期間は既に予約ができない状態となっています。オリンピックの観客予定者が既に予約をたくさん入れているのか、もしくは選手などオリンピック関係者の予約が入っているのか分からないですが、この期間に東京に旅行に来る場合は、マリオット系列に泊まらない場合であっても注意する必要がありそうです。

直近の宿泊費が安く、先の宿泊費は高い

予想では、直近の宿泊費が高めに設定され、先の予定になるほど安い宿泊費になると思っていましたが、実態としてはそうではなく、直近の宿泊費がもっとも安く、先の予定になるほど高い宿泊費が設定されているようでした。

これについては、新型コロナウィルスの動向で先の見通しが立たない状況がそのまま反映されているのかもしれません。また、マリオットホテル側も半年後・1年後の売上・キャッシュを気にするよりも、今のキャッシュを確保するために、直近の予約を増やしていきたい、という状況の表れなのかもしれません。

カテゴリーと値段の逆転はよく発生する

ホテルのランクを表すカテゴリーと宿泊費には基本的に相関関係があります。しかしながら、タイミングによっては逆転現象が発生することもあります。今回調査した9ホテルでは、「ザ・プリンスさくらタワー東京」「東京マリオットホテル」「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」がカテゴリー6にあたります。

しかしながら、実際の宿泊費をみていくと、カテゴリー5である「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」の宿泊費が比較的高めに設定されており、基本的にカテゴリー6である「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」を超える料金となっています。同様に、「シェラトン都ホテル東京」もカテゴリー5でありながら、「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」よりも僅かに高い値段設定になっています。

これらを考えると、現金での宿泊の場合「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」は、お買い得と言えるかもしれません。逆に「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」や「シェラトン都ホテル東京」については現金で宿泊するよりも、ポイントでの宿泊の方がお買い得になりそうです。

まとめ

今回は、首都圏のマリオットホテル(カテゴリー5・6)の2021年4月末日時点での将来約1年分の宿泊料金の推移についてみてみました。カテゴリーと宿泊料金の逆転現象については、お得にマリオットホテルに宿泊するためにもぜひ押さえておきたい要素ですね。