名古屋駅には、2018年3月ごろに、「コインロッカー空き状況のご案内」というタッチパネル式の案内モニタが設置されました。そんな名古屋駅ですが、コインロッカー不足と言われており、年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期など人の流動が激しくなる時には、コインロッカー難民が多数現れます。

そんな、名古屋駅のコインロッカーをどう攻略するべきか、考えていきたいと思います。

JR名古屋駅のコインロッカー一覧

JR名古屋駅には、現在8箇所のコインロッカーが存在します。これ以外にも、名駅周辺には名鉄名古屋駅周辺や近鉄名古屋駅周辺にも少しではありますがコインロッカーが設置されています。また、JR名古屋駅に現在設置されている8箇所のコインロッカーは全て、電子マネー・現金のどちらでも利用することができます。電子マネーで利用する場合は、普段使っているSuicaやPasmo、Toicaなどを決済手段だけでなく、鍵としても利用することができます。

それぞれのコインロッカーの場所名を書き出すと、

  • バスターミナル南(1〜4)
  • バスターミナル南(5〜6)
  • バスターミナル南(7〜10)
  • 桜通口地下(1〜10)
  • 中央コンコース北(1〜18)
  • 中央コンコース(1〜2)
  • 広小路口(1〜2)
  • 広小路口(3〜7)

のようになっています。場所名に付記されている数値は、コインロッカー設備1式で番号が1つ割り当てられています。なので、最も数が多いコインロッカーは、「中央コンコース北」で次に数が多いコインロッカーは「桜通口地下」であることが分かります。

実はこれら8箇所以外に、「JRハイウェイバス待合室内」「ゲートタワー地下1階」にも数は少ないですが、コインロッカーが存在します。ただ、こちらは2箇所合わせても50個程度しか数がないので、気にしなくても良いかと思います。

タッチパネル「コインロッカー空き状況のご案内」

名古屋駅には、「コインロッカー空き状況のご案内」というタッチパネル式でリアルタイムにJR名古屋駅内のコインロッカーの空き状況を確認できるシステムが整っています。

実際に、このシステムはほぼリアルタイムで反映されているようで、コインロッカーの利用や取り出しを行うとすぐに反映されます。

このシステムは、富士アイティ株式会社が提供する「ロッカーコンシェルジュ」というサービスのようで、名古屋駅だけでなく、東京駅や新宿駅、池袋駅、品川駅、上野駅、舞浜駅、仙台駅、大阪駅、新大阪駅、京都駅、阪急梅田駅など多数の駅で採用されているようです。また、このサービスは、利用者向けの機能だけでなく、ロッカーを運営する事業者向けにも、異常検知や保守対応などの効率化にも役立っているようです。

タッチパネルを使いこなすには?

案内モニターは、スマホでも見ることができる

「コインロッカー空き状況のご案内」は、名古屋駅に設置された6つのタッチパネル・システムだけでなく、スマートフォンから利用することも可能であり、また日本語だけでなく英語にも対応しています。名古屋駅に向かう道中に空き状況をチェックし、最適なコインロッカーを使えるようにするのが良さそうです。

スマートフォンからJR名古屋駅のロッカー空き状況を確認する場合はこちらをご利用ください。

コインロッカーのサイズ別で空き状況を絞り込める

いくら空きのあるコインロッカーを見つけたとしても、自分の荷物を入れることができないようなサイズのコインロッカーしか空いていなければ意味がありません。

「コインロッカー空き状況のご案内」では、コインロッカーのサイズを指定して空き状況を確認することができるようです。コインロッカーのサイズを指定するには、下記の写真のように、タッチパネル左下の部分を利用します。

やってはいけないこと

「コインロッカー空き状況のご案内」を見ると、リアルタイムに各コインロッカーの空き状況を確認することができます。そうすると、これを使って空いているコインロッカーを探し、そこに向かう、という行動をしてしまいがちです。通常期の利用状況のタイミングであれば、そのような行動で問題ありません。

しかし、年末年始やゴールデンウィーク、お盆時期などの繁忙期にはそれで解決するケースは多くありません。なぜなら、そのような時期であれば、コインロッカーはほとんど空いておらず、空いていても1〜2個程度、そしてその1〜2個程度のコインロッカーに多数の人が群がっています。さらにそのような人たちも「コインロッカー空き状況のご案内」を頼りに空いているコインロッカーを求めて移動しているため、ほとんどのケースで間に合いません。

名古屋駅のコインロッカーの攻略法

年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期などの繁忙期にどうやって自身のコインロッカーを確保するかについて考えてみました。

タッチパネル式「コインロッカー空き状況のご案内」の欠点

タッチパネル式の「コインロッカー空き状況のご案内」は、各コインロッカーごと・各サイズごとの空き数を確認することができます。

しかしながら、コインロッカーのサイズごとの総数をこの「コインロッカー空き状況のご案内」からは確認することはできません。多くの利用者は、コインロッカーの総数が分からない状態で「コインロッカー空き状況のご案内」が指し示す残数だけを頼りに移動しています。

確実に自身のコインロッカーを確保するのであれば、「現在の空き数」に応じて移動場所を決めるのではなく、「コインロッカーのサイズごとの総数」を元に、最も数が多いコインロッカーのところで、待つべきです。

では、以下で場所別・サイズ別のコインロッカー数を表にしたので見ていきましょう。

サイズ別・場所別のコインロッカー数の表

Web版の「コインロッカー空き状況のご案内」では、各コインロッカーのサイズごとの個数が記載されているので、それらを表形式にまとめました。

コインロッカーの場所 小型 中型 大型 特大型
バスターミナル南(1〜4) 84 24 1 0
バスターミナル南(5〜6) 52 0 12 0
バスターミナル南(7〜10) 35 12 34 8
桜通口地下(1〜10) 154 76 39 0
中央コンコース北(1〜18) 306 101 85 8
中央コンコース(1〜2) 53 0 0 0
広小路口(1〜2) 44 12 12 0
広小路口(3〜7) 123 54 12 0

数でいうと、 「中央コンコース北(1〜18)」が際立って多い のが分かります。次に多いのが「桜通口地下(1〜10)」になります。

「中央コンコース北(1〜18)」は、立地がとてもいい場所で、JRの改札の近くになります。大きな荷物を持って移動することが多い新幹線ユーザーにも使い勝手の良い場所です。改札近くで利便性が良いため、数が多いものの比較的埋まりやすく、また長時間利用する人が多い印象です。

一方で「桜通口地下(1〜10)」は、JRの改札からも離れており、また地下に位置していること、総数自体が比較的多いことから、狙い目と言えます。

自身も、年末年始やお盆の時期など繁忙期に名古屋駅のコインロッカーを利用する際は、「桜通口地下(1〜10)」のコインロッカーを狙って利用しています。この辺りの総数が多いコインロッカーであれば、10〜15分くらい待っていれば、荷物を取り出す人が現れます。決して、 タッチパネルの空き状況を頼りに右往左往してはいけません 。荷物を取り出す人は、大きな荷物を持っていない状態でコインロッカーに現れるので分かりやすいです。そのような人を見かけたら、コインロッカー付近で待機し、取り出すまで待ちましょう。そしたら、他の人に取られる前にその空いた枠を使いましょう。