JALの「どこかにマイル」を使って、徳島に行ってきました。徳島に行った、と言っても徳島を観光したわけではなく、今回は、徳島に到着後、そのままフェリーに乗って徳島港から和歌山港に行き、さらに特急くろしお号に乗って大阪まで北上。大阪で1泊したのちに、バスを使って神戸・淡路島を経由し徳島に戻理、またJAL便で羽田に戻ってくるような行程を辿ることになりました。

どこかにマイルで参る徳島旅行② 羽田空港→徳島空港編で既に徳島空港に到着するまでをご紹介済みなので、本記事では徳島空港から徳島駅、徳島港、和歌山港、和歌山市駅、和歌山駅まで行く行程を紹介したいと思います。

徳島空港から徳島駅、徳島港

徳島空港から徳島港まで直接向かう公共交通機関は設定されていないため、タクシーを使うか、徳島駅を経由する必要があります。今回の旅行は羽田〜徳島のフライトのみを予約しており、この時点では宿泊するホテルも、乗船するフェリーも何も予約をしていない状態なので、時間を気にする必要がないため、徳島駅を経由する方法を選択します。

徳島空港には、鉄道路線は通っていないため、まずは徳島駅までバスで向かいます。バスは徳島空港のフライトの時刻に合わせて運行されているため、そのバスを利用することで待ち時間が短く利用することが可能です。

40分ほどの所要時間(料金: 440円)でバスは徳島駅に到着します。

徳島駅からは今度は別のバスに乗り換えて徳島港に向かいます。ただ、この徳島港行きのバスは本数が少なく、自分はここで40分ほどの待ち時間が発生しました。バスに乗車したあとは、20分(料金: 210円)で徳島港に到着します。

徳島港周辺は、特に何もなく、フェリー乗り場と比較的広い土地、そしてこれから乗船する大きなフェリーがあるだけでした。

フェリーが大きく、乗り場周辺からは船全体を写真に収めることができなかったので、一部のアップのみですが、こちらにこのあと乗船します。

徳島港からのフェリーに乗船

徳島港に到着してから、フェリーの受付に行き、和歌山港までの乗船券を購入します。徳島港から和歌山港までは、普通乗船券で2,000円、グリーン料金は別途500円ですが、グリーン券の購入は直前の乗車前では購入することはできず、船内での購入になる、ということでした。

また、和歌山港に到着後、南海電車で大阪方面に向かう場合は、とくしま好きっぷ2000 という切符を利用するのがお得になります。フェリー乗船券と同じ2,000円でフェリーの乗船に加え、和歌山港から南海電鉄に乗って大阪難波まで行くことができます。大阪方面からも同様の切符が売られているので、大阪市内〜徳島を利用される場合は、とくしま好きっぷ2000 を利用するのが良さそうです。自身は今回は、和歌山に到着後、JRの特急くろしお号に乗ってみたかったため、南海電鉄を利用するとくしま好きっぷ2000は利用しませんでした。

定刻になり、フェリーに乗船します。車以外を使わずにフェリーに乗船する乗客は自分を含めておよそ20人前後でした。この他に、車利用で乗船している人もおり、それらを含めると全乗客数がおよそ60〜80人前後と感じました。車利用の方の中には、業務として利用されている方の他に、家族やグループでの旅行客と見られる方も多数いました。

船内は、

  • 通常の座席スペース
  • カーペット敷きの雑魚寝用スペース
  • 4人くらいのグループで座れるテーブル席スペース
  • ビジネスコーナー
  • ドライバールーム
  • 船外デッキのオープンスペース
  • グリーン席スペース(座席とソファー席の2種類)

の座席を確認しました。自分は500円のグリーン券を購入し、グリーン席スペースに陣取ることにしました。グリーン席スペースは、20席くらいのリクライニングに対応した座席と、4人くらいのグループ利用を想定したソファー席が計3組あります。2時間ちょっとの乗船でグリーン座席を利用する人は今回の船旅では自分だけでした。

自分が利用したグリーン席スペースはこんな感じ。

こちらがグリーン席の座席。

こっちは同じくグリーン席のソファー席。

利用者は自分だけのようなので、この部屋全体を自由に使わせていただきました。座席・ソファーでゆっくりしたあとは、船外のデッキに出て海風を浴びます。

自分は、楽天モバイル(ドコモ回線を使ったMVNO)のSIMを差したWi-Fiルーターを使って、スマートフォンやパソコンでの作業を行なっていますが、グリーン席の室内では電波状況が悪く、通常のインターネット利用は難しいようでした。しかし、船外のデッキに出れば、インターネットをつなぐことができました。また、船内の張り紙によると、ドコモ回線以外はインターネット回線が使えない、ということでWi-Fiルーターの貸し出しも行なっている ようでした(フェリー自体に組み込まれたWi-Fiは存在しないようです)。

こうして2時間ほど船に乗っていると、和歌山港が近づいてきて、今回の乗船の終わりが近づいてきます。

今回の航路をAndroidアプリのGeo Trackerを使ってトラッキングした結果がこちらとなります。グリーン席内は電波状況が悪く、GPSをうまく捕捉できていなかったため、半分以上の航路がグレーになっていますが、概ねこのような航路をとったと思います。徳島港から和歌山港まで一直線という感じですね。

最高速度は39km/h、平均移動速度は24km/hでした。

和歌山港から和歌山市駅、和歌山駅へ

和歌山港に到着後は、南海電鉄にのり隣駅の和歌山市駅へ、そしてさらにJRに乗り換えて和歌山駅へ向かいます。和歌山港駅から和歌山市駅までは、1日11本の運行しかされておらず、フェリーの時刻にちょうど合わせた時刻に便が設定されているので、それに乗り込む必要があります。

また和歌山市駅に到着後、JRで和歌山駅に向かう電車の本数が非常に少なくて、40分くらいの待ち時間が発生してしまいました。大阪市内に向かわれる方は、料金的にも、乗り継ぎ時間的にも、和歌山市駅からも引き続き南海電鉄を利用し、特急サザン を使うのが良さそうです。

まとめ

今回は、徳島港から和歌山港へのフェリー「つるぎ」の様子をご紹介しました。普段、都内で生活をしていると国内旅行であっても、飛行機・新幹線・その他電車・バスでの移動がほとんどだと思います。しかし、たまに気分転換にフェリーに乗ってみるのも良いと思いました。また徳島港から和歌山港へのフェリー「つるぎ」であれば、所要時間も2時間ちょっとで、乗船券の値段も2,000円と手頃なので、久しぶりの船旅にはちょうどです。