2020年に入って、突如としてマリオットグループのプラチナチャレンジが新規受付を停止しているようです。自分自身は、2019年11月にプラチナチャレンジを宣言し、2020年2月までに16泊を目指して、マリオットホテル・ライフを楽しんでいました。

今回のブログでは、プラチナチャレンジの様子をご紹介したいと思います。

プラチナチャレンジってなに?

マリオットホテルの会員プログラム「マリオットBONVOY」では、

  • 通常メンバー
  • シルバーエリート(年間10泊)
  • ゴールドエリート(年間25泊)
  • プラチナエリート(年間50泊)
  • チタンエリート(年間75泊)
  • アンバサダーエリート(年間100泊 + 20,000米ドルの利用)

の6つの会員ランクが存在します。これは、より多く利用する会員に対して、手厚いサービスを提供するためです。最上位のアンバサダーエリートでは、年間100泊なので、週に2回程度の頻度で宿泊する必要があります。このうち、ゴールドエリートは、アメックス・プラチナカードやSPGアメックスカードなどを発行することで資格取得することができます。しかしながら、ゴールドエリートの特典とプラチナエリートの特典を比べると、明らかにゴールドエリートの特典が見劣りしてしまいます。

以下が、各ステータスごとの特典の一覧となっています。

このように、プラチナエリートであれば、

  • ラウンジへのアクセス
  • スイートを含む部屋のアップグレード
  • 16時までのレイトチェックアウト

といった恩恵を受けることができます。

しかしながら、プラチナエリートを取得するには通常年間50泊が必要 になってしまいます。これは、毎週1回ペースの宿泊が必要となり、一般の人にとっては到底手に追える宿泊数ではありません。

プラチナチャレンジは、そんな通常では取得のために年間50泊の宿泊が必要となるプラチナ資格を、特定の4ヶ月間の間に16泊することで取得できるようになるチャレンジ・プログラムとなっています。

2020年2月に完了することのメリット

マリオットの会員ランクの適用カレンダーは、1月終わり・2月始まりとなっています。そして、本来ならば1年間のプラチナステータスですが、ステータス資格取得後の1月末までは、ANAプラチナ・ステータスにおける事前サービスのような扱いになります。そして、その次の1月末でプラチナステータスが満了となります。つまり、1月にプラチナステータスを取得すると、プラチナ期間は13ヶ月のみとなります。一方で、2月にプラチナステータスを取得すると、プラチナ期間は一気に増えて23ヶ月となります。

そのようなこともあり、2月中にプラチナチャレンジを完了するメリットはその会員資格を約1年間長く保持できることからおすすめとなります。

プラチナチャレンジの軌跡

1〜3泊目は、仕事にてサンフランシスコで

プラチナチャレンジの記念すべき最初の宿泊は、サンフランシスコへの出張時に利用した「コートヤード・サンフランシスコ・ダウンタウン/バン・ネス・アベニュー」です。サンフランシスコ市内はとても物価が高く、普通のホテルに宿泊する場合、3万円を切るようなホテルはマリオット系列以外でも見つけにくいと言われています。実際、自身が宿泊したコートヤードは、サンフランシスコの中で最も治安の悪いエリアと言われている場所でしたが、それでも宿泊費は1泊あたり30,000円ほどとなりました。

4〜7泊目は、フォーポイントバイシェラトン名古屋へ

日本のマリオットグループのホテルで宿泊費が安いと言われているホテルの1つである「フォーポイントバイシェラトン名古屋」に年末に4泊しました。名前こそは、「名古屋」とついていますが、立地は名古屋市内から遠く離れた常滑市にある「中部国際空港」に隣接したホテルになります。名古屋駅からは、名鉄特急を使って30〜40分ほどの所要時間となります。また、空港ホテルということもあり、周囲には中部国際空港以外には何もありません。

この4泊については、遊ぶときは、名古屋市内に出かけたり、中部国際空港から出ているフェリーを使って三重県津市にいく形となりました。この宿泊中は、基本的に仕事をして時間を過ごしていました。

この宿泊で得た教訓として、「空港ホテルは、連泊するような場所ではない」ということです。しかし、いつでも飛行機の離発着を見に行けるのは心が躍ります。

部屋からの夜景はこのような感じで、とても綺麗でした。

8〜9泊目は再び、フォーポイントバイシェラトン名古屋へ

フォーポイントバイシェラトン名古屋には、1度目の宿泊より前のタイミングで、もう1つ予約を入れていました。ちなみに、この2回の宿泊の間は年末年始であり、ちょうど実家に帰っていました。

既にフォーポイントバイシェラトン名古屋へは2回目の宿泊であることから、場所がどこにあるかも知っている状況となります。ちなみに、この時の宿泊で、ANAがはじめた新サービスである「ANA手ぶら旅行」を利用させていただきました。ANA手ぶら旅行の様子は、既に公開済みの記事ANA手ぶら旅行を最速レビュー【第1弾モニタープラン】にてレビューを書きましたので、ご覧ください。

また、この時の宿泊では、2泊する予定でしたが、直前になって予定が変わってしまい、2泊目の滞在ができないことが確定してしまいました。事前にモバイルアプリのチャットからその旨をお伝えしたところ、1泊でチェックアウトしたとしても、システム上は2泊し、2泊目の朝にチェックアウト処理をしていただけることになりました。

10〜11泊目は、モクシー東京へ

都内のマリオット・グループのホテルの中ではかなり安い分類に入るモクシー東京にも宿泊しました。一般的なマリオットホテルにあるようなラグジュアリーさは一切ない代わりに、カジュアルな雰囲気のホテルライフを楽しむことができます。東京のモクシーは、錦糸町にあります。

ホテルのエントランスはこのように、ファンキーなデザインとなっています。

12〜13泊目は、フォーポイントバイシェラトン函館へ

12〜13泊目は、一度行ってみたかった函館旅行です。札幌には今まで何度も行ったことがありますが、函館は今回が初になります。今回の工程では、行きはANAの飛行機を利用し、帰りは新幹線を利用した旅としました。新幹線でつながっていること事態は便利なのですが、片道4.5時間の旅はちょっと疲労が貯まります。やはり、飛行機で1.5時間ほどで着いてしまうのは便利としか言いようがありません。

函館には、お昼過ぎごろに到着し、翌日の夕方前には函館を抜け、東京に夜に戻るような予定としていました。

翌日には函館を出るということで、2泊ではなく1泊しかしていないのではないか、ということに気付いた方もいらっしゃるかと思います。

この理由については、

  • 自身のその時点のマリオットステータスでは、レイトチェックアウトは14:00まで
  • 帰宅の新幹線の予定から、15:30くらいまでホテルでのんびりしたかった

の2つです。15:30までホテルでのんびりしたかったのに、レイトチェックアウトは14:00までしか適用されない、ならばもう1泊余分に予約して部屋だけ抑えてしまえば良い、という考えです。結果的に2泊目は、1.5時間ほど(行きの飛行機の時間と同程度)の滞在となりましたが、無事マリオットグループの宿泊実績を加算することができました。函館のフォーポイントバイシェラトンは、1泊6,000円くらいなので、このような荒技をしたとしても、15,000円を超える都内のホテルに宿泊するよりもお得になります。

こういったアーリー・チェックアウトもホテル修行ならではと言えそうです。なんなら、早朝(というか午前中)に前日分のチェックインを行い、1泊し、翌日の夕方ごろにチェックアウトするような、レイト・チェックイン & アーリー・チェックアウトの合わせ技で実質1泊2日で3泊分の宿泊実績をつけることもやってみたかったのですが、さすがにそれはやめておきました。

14泊目は、シェラトン都ホテル東京へ

14泊目は、シェラトン都ホテル東京への宿泊となりました。たまにはシェラトン系列にも宿泊しないと、マリオット16泊とは言え、全部格安ホテル系列では面白くありません。ということで、1月末のホテル改修中の時期だからか安くなっていたのを見つけて1泊の予約を入れました。

ホテルの外観はこのように立派な造りになっているものの、色合いを見ると、少し古びた印象も残ります。

15〜16泊目は、シェラトン都ホテル大阪へ

記念すべきホテル修行解脱宿泊は、大阪の地にあるシェラトン都ホテル大阪になります。ちょうど、大阪への出張があったため、最後のホテル修行として大阪を選択しました。実は大阪には大学在学時に4年間住んでいたため、懐かしの地と言えます(ただし、ホテルのある上本町には縁もゆかりもありません)。

この時は、1人で予約しても2人で予約しても値段が変わらなかったため、2人で予約し、ダブルルームを贅沢に使って過ごしました。

ホテルからの朝の景色はこのように見えました。高層階ではなかったので、大阪の抜群の景色というわけにはいかなかったのが残念です。

プラチナチャレンジにかかった宿泊費

今回のプラチナチャレンジにかかった費用をまとめると以下のようになりました。

ホテル名 日数 料金(合計) 料金(1泊あたり)
コートヤード・サンフランシスコ・ダウンタウン/バン・ネス・アベニュー 3 ¥104,091 ¥34,697
フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港 6 ¥72,817 ¥12,136
モクシー東京錦糸 2 ¥32,499 ¥16,250
フォーポイントバイシェラトン函館 2 ¥13,132 ¥6,566
シェラトン都ホテル東京 1 ¥16,801 ¥16,801
シェラトン都ホテル大阪 2 ¥25,090 ¥12,545

トータルでは、¥264,430の宿泊費を使っており、1泊あたりの単価は¥16,527 となりました。ANAのSFC修行と比べると費用は割安ですが、26万円となると、旅行に行けてしまう金額ですね。ただ、このうち、サンフランシスコは純粋な出張(大阪は厳密には純粋な出張ではない)のため、会社からの経費として精算することができました。

経費分を除くと、¥160,339となり、1泊あたりの単価は¥12,333まで下がることになります。一番安かったフォーポイントバイシェラトン函館で16泊した場合は、¥105,056なので、このくらいの金額であれば、十分許容範囲内かな、と思っています。

プラチナチャレンジ時のアップグレード

プラチナチャレンジ中は、自身のマリオットBONVOYでの会員ステータスは、ゴールドエリートでした。ゴールドエリートの場合、チェックイン時に空室があれば、スイートクラスを除いてアップグレードされる可能性があります。

しかしながら、ゴールドエリートでこの4ヶ月間、マリオットホテルに16泊(滞在数では、8滞在)しましたが、この16泊の間ではお部屋のアップグレード特典は割り当てられませんでした。この16泊のうち最後の3泊はコロナウィルスによる影響で外国人観光客の予約も大奥がキャンセルされていたり、宿泊者数自体かなり減っていたはずで、アップグレードできる部屋はあったのではないかと思うのですが、アップグレードが適用されなかったのは残念です。

今後は23ヶ月のプラチナエリートなので、何からのアップグレードが受けられることを期待したいと思います。