2020年9月に、首都圏のブース型シェアオフィスまとめの記事で、首都圏に展開されているブース型シェアオフィスのまとめ記事を執筆しました。その時から約9ヶ月が経ち、ブース型シェアオフィスの展開状況も変化してきたため、過去記事をアップデートする形で、2021年6月版のブース型シェアオフィスのリストをまとめたいと思います。

ブース型シェアオフィスの利用価値

新型コロナウィルスの影響で業種・職種によってはリモートワークが定着したところもあるでしょう。しかしながら、重要な予定などで都内などに赴くケースはゼロにはなりません。そしてそのようなタイミングに合わせていろいろな予定を詰め込むことになるでしょう。そんな時、予定と予定の間をどのように過ごすかは重要になります。

今までであれば、街中のカフェに入って時間を潰すようなことが多かったと思います。しかしながら、街中のカフェは、多くの人がマスクを外して過ごしており、また場所や時間帯によっては混雑することもあります。また、1人で集中して仕事をしたい時に、カフェの賑やかさで集中できない人もいると思います。

そんな時に、ブース型シェアオフィスの出番です。ブース型シェアオフィスであれば、自分1人だけの空間を得ることができます。また、室内は除菌用のウェットティッシュも置かれているので、入室するときに除菌することで、感染リスクを抑えることができるようになっています。

自身も外出時で次の予定まで時間が空いてしまった時に、ブース型シェアオフィスで過ごす時間は以前と比べて大きく増えました。

ブース型シェアオフィスはこの9ヶ月で大きく増加した

2020年9月にブース型シェアオフィスを調査したときは、全国で150拠点程度しか展開されていない状況でした。しかしながら、2021年6月時点では約2倍に当たる291拠点が展開されています。座席数も918座席が準備されており、これからもますます拠点を増やしていく勢いです。

利用可能なブース型シェアオフィスの3大ブランド

STATION WORK

STATION WORK 公式Webサイト

STATION WORKは、JR東日本が展開する駅ナカを中心としたブース型シェアオフィスです。1人用のブースである「STATION BOOTH」(一部、2名用ブースもあり)、一般的なコワーキングスペースに近い「STATION DESK」、そしてJR東日本ホテルメッツのホテルの空室などを利用した「提携店」の3種類に分けることができます。STATION BOOTHやSTATION DESKは、駅ナカや駅のすぐ近くに設置されているため、打合せの合間や電車の待ち時間などに手軽に利用することができます。

料金は、基本的には1人用ブースが15分あたり275円(税込)、2人用ブースが15分あたり330円(税込)、そしてJR東日本ホテルメッツのプランが利用する時間や時間帯により異なりますが、2,300〜5,500円となっています。

2020年9月にまとめた時は、1人用ブースであるSTATION WORKは11席しか準備がありませんでしたが、そこから約9ヶ月経った現在では、約11倍に当たる122席が準備されています。また、対象拠点も今までは都内の主要駅のみでしたが、現在は北は新青森駅から南は長野駅まで全51拠点に展開されています。

この約1年の間で一気に勢力を伸ばしたブース型シェアオフィスのブランドと言えます。一時期は、車輌としての運転が激減した成田エクスプレスの車内までもSTATION WORKの座席として展開していたほどです。

CocoDesk

CocoDesk 公式Webサイト

CocoDeskは、富士ゼロックス社が展開するブース型シェアオフィスサービスです。CocoDeskは首都圏の東京メトロの沿線を中心に現在42箇所にブースを設置しています。ただし、1箇所あたりのブース数は1〜2個と少ない点に注意が必要です。2020年9月調査時点では、27拠点であったため、この9ヶ月の間で15拠点が増えた計算になります。対象エリアは、東京都と神奈川県の2つのみとなっています。

法人契約と個人契約の双方に対応しており、最も手軽な個人契約の場合、15分あたり275円(税込)で利用することが可能です。

テレキューブ

テレキューブ 公式Webサイト

テレキューブは、テレキューブサービス株式会社が運営するブース型シェアオフィスサービスです。設立は新しい会社ですが、首都圏だけでなく関西エリアにもブースを展開しています。立地は、オフィスビルを中心に展開しているので、営業職の人が打合せの合間に利用することを意図して展開しているものと思われます。

2020年9月調査時点では47拠点でしたが、2021年6月時点で拠点数を約2倍の97拠点となりました。Station Workと違って、大阪エリアにもブースを展開しています。

また、法人契約の場合、利用制限はあるものの、月80,000円の固定料金プランが存在します。固定料金プランでは、同時刻の利用が1人までに制限されたり、1回あたりの時間が3時間までに制限されるものの、ID数に制限なく利用することができます。コロナ禍での法人ニーズの場合、自宅の代わりの作業スペースを確保するためにも、日中丸っと利用できることの方が重要だと思うので、その場合の価格を考えると、ホテルのデイユースプランに群杯が上がってしまいます。

ブース型シェアオフィスの設置場所マップ

STATION WORKとCocoDesk、TELECUBEの公式Webサイトの情報を元に、ブース型シェアオフィスの設置場所を簡単に見ることができるデータポータルのダッシュボードを準備しました。右上の検索条件で絞り込むことで、検索したい地域に絞ったり、自身が利用可能なブランドに絞り込んだ上で地図表示を行うことも可能です。ぜひ、ご活用ください。

ダッシュボードの閲覧はこちらから

まとめ

この数年の間に一気に増えてきたブース型シェアオフィスについてまとめてみました。自身も都内で何度か利用したことがありますが、カフェと違って短時間であってもプライベート空間が持てることに気に入っています。

ぜひ、都内などで時間が空いた時は、この記事から近くのブース型シェアオフィスを探して利用してみてはいかがでしょうか。