高級ホテルのいくつかで30連泊プランなどが登場し、2〜3ヶ月が経過し、既にその先駆けとなった帝国ホテルでの30連泊をしている人も出てきています。そんな中、JR東海ツアーズも新プランを打ち出しました。この記事では、JR東海ツアーズによる新プランを紹介したいと思います。

JR東海ツアーズによる新プラン

JR東海ツアーズは言わずと知れたJR東海グループ系の旅行代理店であり、主力製品として東京・大阪間を約2時間30分で駆け抜ける東海道新幹線を使った旅行プランがあります。しかしながら、新型コロナウィルスにより、東海道新幹線の需要が激減しています。

そんなJR東海ツアーズが、「ワーケーション」に着目した新たな旅行プランを打ち出してきました。そのプラン名は「東海道新幹線乗り放題&お好きなホテルと組み合わせてMYワーケーション」となっており、その名の通り、東海道新幹線が乗り放題になる切符がついたプランとなります。

乗り放題になる区間は、JR東海が運行する東京駅から新大阪駅までの新幹線区間となっており、「東京」「品川」「新横浜」「小田原」熱海」「三島」「新富士」「静岡」「掛川」「浜松」「豊橋」「三河安城」「名古屋」「岐阜羽島」「米原」「京都」「新大阪」の計17駅が利用可能です。利用種別の制限がプラン要項に書かれていないため、おそらく「のぞみ」「ひかり」「こだま」の全ての種別が利用可能と思われます。

6泊7日プラン・13泊14日プラン・20泊21日プランの3つの期間が設定されており、プラン期間内の宿泊料金もセットになっています。利用可能なホテルは、「JR東海ホテルズ」「東急ホテルズ」「プリンスホテルズ&リゾーツ」「都ホテル&リゾーツ」の4ブランドからプラン申し込み時に選択します。なお、この利用するホテルブランドによってもプラン料金は変化するようです。

おすすめは「東急ホテルズ」利用のプラン

4つのホテルブランドのうち、どのブランドを利用するかをまず初めに決める必要があります。メイン拠点とするエリアを決めた上で、その拠点に多くのホテルを有するブランドを選択するのが良さそうです。とはいえ、「JR東海ホテルズ」は4ホテル、「東急ホテルズ」は21ホテル、「プリンスホテルズ&リゾーツ」は6ホテル、「都ホテル&リゾーツ」は4ホテルとなっており、抜群にホテル数の多い「東急ホテルズ」が使い勝手が良さそうです。料金も「都ホテル&リゾーツ」に次ぐ安さとなっています。なお、東急ホテルズの場合の対象ホテルは、以下となります。

  • 渋谷エクセルホテル東急
    • 禁煙スタンダードシングル(1名様1室・20.5㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・22.3〜30㎡)
  • 渋谷ストリームエクセルホテル東急
    • 禁煙スタンダードダブル(1名様1室・24㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・30㎡)
  • 渋谷東急REIホテル
    • 禁煙スーペリアダブル(1名様1室・13.5㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・16.2㎡)
  • 赤坂エクセルホテル東急
    • 禁煙スタンダードシングル(1名様1室・15㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・22㎡)
  • 東京虎ノ門東急REIホテル
    • 南館禁煙シングル(1名様1室・13㎡)
    • 南館禁煙ツイン2名(2名様1室・15㎡)
  • 二子玉川エクセルホテル東急
    • 禁煙シングル(1名様1室・16㎡)
    • 禁煙ツイン(2名様1室・23㎡)
  • 羽田エクセルホテル東急
    • 禁煙スーペリアシングル(1名様1室・19〜20㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・23㎡)
  • 吉祥寺東急REIホテル
    • 禁煙シングル(1名様1室・14.6〜14.9㎡)
    • 禁煙ツイン(2名様1室・18.4㎡)
  • 川崎キングスカイフロント東急REIホテル
    • 禁煙スーペリアダブル(1名様1室・19㎡)
    • 禁煙スーペリアツイン(2名様1室・24.3〜26.9㎡)
  • 横浜東急REIホテル
    • 禁煙スタンダードクイーン(1名様1室・19.2〜22.1㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・21.4~24.6㎡)
  • 東京ベイ東急ホテル
    • 禁煙スーペリアツイン(2名様1室・32㎡)
  • 名古屋東急ホテル
    • 禁煙スーペリアダブル(1名様1室・21.9㎡)
    • 禁煙スーペリアツイン(2名様1室・29.7〜31.5㎡)
  • 名古屋栄東急REIホテル
    • 禁煙スタンダードシングル(1名様1室・15㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・18㎡)
  • 富士山三島東急ホテル
    • 禁煙スーペリアダブル(1名様1室・20㎡)
    • 禁煙スーペリアツインミドルフロア(2名様1室・26㎡)
  • 伊豆今井浜東急ホテル
    • バルコニー付ツイン(2名様1室・32㎡)
  • 下田東急ホテル
    • 禁煙バルコニー付ツイン(2名様1室・35.1㎡)
  • 京都東急ホテル
    • 禁煙シングル(1名様1室・21.4㎡)
    • 禁煙スタンダードツイン(2名様1室・26〜29㎡)
  • 大阪エクセルホテル東急
    • 禁煙スーペリアダブル(1名様1室・22.8㎡)
    • 禁煙スーペリアツイン(2名様1室・32.9㎡)
  • 大阪東急REIホテル
    • 禁煙シングル(1名様1室・13.7㎡)
    • 禁煙ツイン(2名様1室・16.2㎡)
  • 新大阪江坂東急REIホテル
    • 禁煙シングル(1名様1室・14.6㎡)
    • 禁煙ツイン(2名様1室・18.4㎡)
  • ザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
    • 禁煙スタンダードシティツイン(2名様1室・30〜34㎡)
    • 緊急事態宣言発令に伴い、2021年5月6日~5月11日は臨時休館となります(4/27現在)。

Google社の新オフィスが入る「渋谷ストリームエクセルホテル東急」や羽田空港直結のホテル「羽田エクセルホテル東急」、名古屋のハイクラスホテルの1つである「名古屋東急ホテル」などに宿泊することができます。

普通車指定席 or グリーン車指定席

今回の乗り放題切符では、「普通車指定席」と「グリーン車指定席」を選択することができます。6泊7日プランの場合、これらの料金差は15,000円となっています。東京・新大阪間のグリーン車料金は片道約5,000円となっています。そのため、この期間中に東京・新大阪駅間を3回相当分以上乗車するのであれば、グリーン車指定席のプランを選んだ方がお得と言えます。

プランの特性上、このプランを使って東海道新幹線にたくさん乗車するケースが考えられるため、15,000円の料金差はすぐに埋まるくらい乗車することになるでしょう。特に、このプラン名の通りにワーケーションを目的とするなら、移動中である新幹線車内でも仕事をする可能性は十分にあるでしょうし、ゆったり仕事することができるグリーン車利用がやはりおすすめと言えます。

東京発着のモデルプラン

以下のモデルプランの場合、今回のワーケーション・プランを利用しない場合、グリーン車利用の料金が74,170円となります。ここにホテルの宿泊費を1泊8,000円と計算すると6泊で48,000円となり、総額122,170円となるところ、今回のワーケーション・プランにより1名様1室での利用の場合110,000円で利用することができます。

1日目(木曜日)

仕事後に東京から名古屋へ。名古屋東急ホテルに宿泊。

2日目(金曜日)

チェックアウトまで名古屋東急ホテルで仕事をし、チェックアウト後は浜松に移動。ランチに浜松の餃子とラーメンを食べた後、そのまま浜松市内でワーケーションをし、夜はひつまぶしを食べ、そのまま京都に移動。

京都では京都東急ホテルに宿泊。

3日目・4日目(土曜日・日曜日)

2日目と同様、京都東急ホテルに宿泊しながら、京都観光やちょっと足を伸ばして大阪観光を行う。

5日目・6日目(月曜日・火曜日)

京都のホテルをチェックアウトした後、お昼のミーティングのために東京に移動し、東京でミーティングなどを行ったのちに、「渋谷ストリームエクセルホテル東急」に宿泊。

翌日はそのまま渋谷ストリームエクセルホテル東急の客室内で仕事をする。

7日目(水曜日)

ホテルチェックアウト後、熱海に移動し、ランチで美味しい海鮮料理などを食べたり、食後は足湯に入りながらワーケーションして仕事。仕事後の夜に新幹線で東京の自宅に帰宅。

まとめ

今回は、ゴールデンウィークの直前のタイミングで、JR東海ツアーズから発表された新プランである「東海道新幹線乗り放題&お好きなホテルと組み合わせてMYワーケーション」についてまとめました。値段設定を考えると、利用期間中にたくさん新幹線に乗車しないと元を取れない気もしますが、それでも日替わりで働く場所を変えることができるのは面白そうですね。