7月下旬の4連休から始まった「GO To トラベル・キャンペーン」ですが、都内では新型コロナウィルスの第二波が到来している、という理由から東京を発着とする旅行は対象外とする形でキャンペーンが開始しました。

とはいえ、東京の観光業も新型コロナウィルスの影響で大打撃を受けていることから、ホテル独自で「GO To トラベル・キャンペーン」に似たキャンペーンを行うところも出てきました。この記事では、特にお得度合いが高いと思われる比較的高級なホテルに絞って、ホテル独自の「Go To ホテル・キャンペーン」を紹介したいと思います。

Go To トラベル・キャンペーン

Go Toトラベルキャンペーンは、経済産業省と国土交通省観光庁が共同で行う大型キャンペーンであり、新型コロナウィルスの流行により、停滞する観光・旅行業の活性化を目的にしています。このキャンペーンでは、旅行商品を最大半額補助されるということで、旅行好きの人にとって待ち望んだキャンペーンであるといえます。

Go To トラベル・キャンペーンの実施に当たって、開始日が直前に変更になったり、直前になって東京を発着する旅行が対象外とされる、若者・団体旅行の対象外、などいろいろな変更が随時行われています。とはいえ、今後も変わる可能性もありますが、東京を除外する形で、7月23日からキャンペーンが開始となりました。

ただし、多くの国民が住んでいて、旅行の目的地の1つにもされる東京を発着する旅行が対象外ということで、物議を醸しています。とはいえ、東京のホテル業界も対象外のままいては、売上が立たず困ってしまう、ということでホテル独自の都民限定キャンペーンを行うところが出てきました。

以下で、都民限定のホテル宿泊キャンペーンを、高級ホテルに絞って紹介します。

ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツ(9月追加)

ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツが運営する都内5つのホテルで「FOR TOKYO」キャンペーンが9月より開始されました。

対象となるホテルは、

  • パークハイアット東京
  • アンダーズ東京
  • グランドハイアット東京
  • ハイアットリージェンシー東京
  • ハイアットセントリック銀座東京(10月1日より営業再開予定)

の4つ。今回のキャンペーンでは、9月17日から12月23日までの宿泊において、宿泊料金が25%割引(「ワールド・オブ・ハイアット」会員の場合30%割引)となります。

割引を適用するには、以下のようにWebサイトから予約するホテルを選択し、「25%OFF優待料金」もしくは「会員限定料金」を選択します。「通常料金」と比較して、25%引き(または30%引き)になっているのが分かります。

Webサイトからの予約以外にもハイアットのグローバルコンタクトセンターへ電話することでも適用が可能です。自分は、アメックスの特典を使って2020年7月にハイアットリージェンシー東京に宿泊してきましたが、とても良いホテルライフを過ごすことができました。その時の様子は、新型コロナウィルスの流行の中、ハイアットリージェンシー東京に宿泊してきましたをご覧ください。

日本ホテル株式会社

日本ホテル株式会社が運営する都内16のホテルで、「Be Strong, Tokyo! がんばろう トウキョウ!」キャンペーンが8月1日より開始されました。

このキャンペーンの対象ホテルは、

  • 東京ステーションホテル
  • メズム東京 オートグラフ コレクション
  • メトロポリタンホテルズ(池袋、エドモント(飯田橋)、丸の内)
  • JR東日本ホテルメッツ(渋谷、目白、田端、秋葉原、五反田、高円寺、武蔵境、国分寺、立川、赤羽、東京ベイ新木場)

となっています。

今回のキャンペーンでは、

  • 正規料金(通常料金)から、50%以上の割引
  • 朝食料金を無料
  • 5,000円分のホテル利用券(1室1滞在あたり5,000円)。

という特典が受けられます。ホテル利用券では、ホテル直営レストランの飲食料金や次回以降の宿泊で利用することができます。
2020年4月27日にオープンしたばかりであり、マリオットグループではカテゴリー6に属するメズム東京もキャンペーン対象に含まれています。メズム東京はちょっと高い、という場合であっても、JR東日本ホテルメッツなど手ごろな料金で泊まれるホテルもあるので、夏休みの気分転換に良さそうです。

プリンスホテル

都内9つのプリンスホテルで、都内在住の方向けに「I Love Tokyo キャンペーン」という形でキャンペーンを開始しました。このキャンペーンは、7月22日より開始しており、政府主導のGo To トラベル・キャンペーンの東京解禁まで続くようです。

キャンペーン特典は、

  • 館内利用クーポン5,000円分のプレゼント
  • 全てのレストランの20%オフ

となっています。5,000円分のクーポンは、1滞在で1枚ということなので、連泊の場合でも5,000円までとなります。このクーポンは、宿泊料金に対して適用させることはできない、ということなので、2つ目の特典で割引されているレストランで利用するのが良さそうです。20%引きされた上で5,000円分のクーポンが適用されれば、贅沢な食事を楽しむことができそうです。

対象となるホテルは、

  • ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
  • ザ・プリンス パークタワー東京
  • ザ・プリンス さくらタワー 東京
  • グランドプリンスホテル高輪
  • グランドプリンスホテル新高輪
  • 東京プリンスホテル
  • 品川プリンスホテル
  • 新宿プリンスホテル
  • サンシャインシティプリンスホテル

となっています。「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」も対象ということで、贅沢な滞在が期待できそうです。

なお、キャンペーンを適用するには、利用時に、代表者の方の自宅住所の証明をする必要があります。代表者のみで良い、とのことなので、都民 + 都外県民の組み合わせても利用することが可能となっています。

プリンスホテル・公式キャンペーンページ

東京マリオットホテル

マリオットホテルでは、「東京都民限定エグゼクティブフロアプラン」と称して、都民専用プランを用意しています。

このプランでは、

  • 東京都民限定エグゼクティブフロアプラン
  • アフタヌーンティー付き宿泊プラン

の2つが準備されています。

東京都民限定エグゼクティブフロアプラン では、21〜23階に位置するエグゼクティブフロアにお得な料金で宿泊することができます。もちろん、エグゼクティブフロアなので、エグゼクティブラウンジを利用することができます。

アフタヌーンティー付き宿泊プラン では、「ファミリールーム(70m2)での宿泊」「スパークリングワイン(ハーフボトル)のルームサービス」「ミニバーの無料利用」「レストランでのアフタヌーンティー、朝食」を利用することができます。ファミリールームは、3〜5階にしかないため、眺望はいまいちかもしれないですが、広さは70m2あり、スイートルームに近い広さのお部屋でゆっくり寛ぐこともできます。特に、ワインやミニバーや利用できるので、良い一晩を過ごすことができそうです。

東京マリオットホテルには、私も6月に宿泊しており、その様子は過去記事「非常事態宣言明けの東京マリオットホテルに宿泊、プラチナ特典は?」で紹介しているので、ぜひご覧ください。

プレスリリース記事(時事ドットコム)

ホテルニューオータニ

ホテル・ニューオータニでは、「STAY TOKYO + EAT TOKYO 〜食べて泊まって、東京で過ごす夏〜」と称して、都民専用のステイケーション・プランを用意しています。

このキャンペーンでは、

  • 【6連泊プラン】TOKYOCATION
  • 【ナイトプールを1泊で2度楽しめる!】真夏の30時間ステイ

の2つのプランが対象となっています。

TOKYOCATION では、1日10室限定ですが、デラックスルーム(50m2〜)の6泊を149,400円(1室3名)、スタンダードルーム(27.3m2)の6連泊を99,600円(1室2名)で予約することができます。さらに、館内約30箇所あるレストランやバーデ利用可能なミールクーポンが18,000円相当分もついてきます。

真夏の30時間ステイ では、ホテルニューオータニのナイトプールを利用できるようになっています。さらに、チェックインの時刻は少し遅めの17:00となっていますが、チェックアウトは翌日の23:00ということで、1日目・2日目どちらもナイトプールを利用することができるプランになります。

10〜15万円ということで、トータルの宿泊費自体は高くなってしまいますが、あのホテルニューオータニに6連泊してこの値段はとてもお得です。コロナウィルスの流行で海外旅行を諦めた人たちは、その浮いたお金を使って、贅沢な旅行気分を味わうのに良さそうです。

ホテルニューオータニ・公式キャンペーンページ

プルマン東京

プルマン東京では、「東京都民限定!夏休みステイケーションパッケージ」と称したキャンペーンを行っています。

このキャンペーンでは、オリジナルコースを移動する貸切水上タクシー30分間を利用することができます。乗船場所は、ホテルから徒歩1分ということで、便利な立地になっています。他にも、東京駅を発着する東海道新幹線を始めとする様々な列車を見られるように線路側のお部屋を用意してくれたり、レストランKASAでの朝食もパッケージに含まれています。

貸切水上タクシーをパッケージに含めているところを見ると、小中学生を含めた家族旅行などで夏休みの思い出を作るのに良いプラント言えるでしょう。

プレスリリース記事(PR TIMES)

まとめ

今後も、東京のホテル業界の活性化のために、ホテル独自のGo To ホテル・独自キャンペーンが増えてくるものと思われます。都民のみなさん、夏のバケーションに、都内の高級ホテルでの贅沢な滞在はいかがでしょうか。